教会に寄った後、

今度は隣にある王宮の見学に行きました。

ここは、教会と違って

しっかり入場料を取ります。

それほど並ぶことなく、
中に入ることが出来ました。

 

大理石の柱の基礎部分が並ぶ部屋を通り過ぎ、

中庭に出ました。


そこから四方に取り囲む建物へと上がっていきます。
やはり、杭の上というのが信じられません。


階段を上って部屋に入っていくと、
各部屋、各部屋、たくさんの絵で壁や天井が覆い尽くされています。
それは、それは圧倒されるばかりです。

 

 

さらに進むと、大広間に行きつきました。
そこでは、かつてベネチアの偉い人たちが一堂に会して、
大切な事案について話し合いをなされていたそうです。

それにしても、大きな広間です。
昔の建物の中で、これほど広い場所を見たのは初めてです。

一番背後の椅子に座り、一番位の低い参加者として、
会議に参加したつもりでしばらく眺めてみました。

この広間にたくさんの人がひしめき合って
話し合いがなされていたのを想像してみました。


さぞかし、様々な人間ドラマがあったことでしょう。

宮殿を出ると、ホテルで紹介された一角へ向けて出発です。

ベネチアはこじんまりとした街ですが、
歩くとそれなりに時間がかかります。

まず、一番南の橋を渡り、
南端の教会によるとそこから別の教会に向けて歩いていきます。

迷路のような通りを抜け、広場を通り、橋を渡り、
地図とにらめっこで進みます。


だいぶん地図も見慣れてきました。

次の大きな教会に入りました。
ゴシック式の巨大な教会です。


中に入るのに、ここは入場料を取られました。

祭壇へと向かうメインの通りとそれに対照にサブの通りがあり、
それぞれ十字に凹んだ高い天井があります。

ゴシック期の教会はより十字の形がはっきりと表れています。


祭壇まで、やってきて驚きました。

そこに置かれていた祭壇画は、

R・シュタイナーが色彩の本質の中で
例として出していた絵だったのです。

それは、キリストの昇天の絵で、
下には群衆、その上にマリアが描かれています。

偶然にも、本物を眺めることが出来ました。
本来、あるべき場所でその絵は、しっかりとした力を放っていました。
しばらく、その絵の前でたたずんでしまいました。

 

そこで、時間を使いすぎたのか、

次の教会にはいろうとすると、
10分前なのに、終わりです。

と言われてしまいました。
お勉強はおしまいです。

長い道のりをまた、サンマルコ広場へと戻っていきました。
海沿いのホテルのテラスにやって来ました。

眺め9割の私には最高の場所です。
何か食べようか、と思いましたが、

食事が出せるのは、あと2時間後、
と言われ、一休みだけにします。

最初に寄った教会が海を挟んで向かい側に見えます。
ベネチアが暮れていきます。


太陽が沈むところが見えるか、と思っていましたが、
残念ながら少し逸れてしまいました。

何ともはや、集中した2日間でした。

明日は早起きして、

いよいよドイツに向けて列車で出発です。

*  *
レストランで、

ベネチアの夕食を!と考えて探している途中、
美味しそうなデカピザテリアに引き寄せられてしまいました。

そこでは、

若者たちがピザをおいしそうに頬張りながらお話していました。

途中のチョコレートやさんのアトラクションに目を奪われてしまいました。

*   *
水の都ベネチアの水の写真たちです。

 

2018.05.18 井手芳弘

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