第54回 夏の夕暮れの夢 数日前、入道雲がニョキニョキと育った日がありました。 いつもは地上1000メートルあたりに暮らしながら、自分の頭のはるか上に、 遠くの世界から流れてくる風によってできる雲たちを憧れ
第52回 日々の楽しみ 田んぼの水を眺めること、一年に一度田んぼが湖に変わる日、それも浅い浅い湖に。 その楽しみは、仕事と結びついているから逃すこともない。 浅い湖は、深い湖と同じようにお日様を映し出すけれど、 浅い浅い
第51回 青い風と白い蝶 月日は気がつかないうちに流れていきます。 それは、植物の変化、光の変化などに突然気づかさせられます。 それは、流れていく雲をじっと眺めていてもその形の変化に気づかないのに、 ふと目
第50回 相変わらず若葉酔い 相変わらず、赤頭巾はおばあちゃんのうちにたどり着いていません。 相変わらず、あっちの葉っぱ、こっちの花と渡り歩いているのでした。 輝く葉はあまりに物質離れしていて、夢のようです
第49回 若葉の迷い 今はゴールデンウィーク天気のいい日が続いています。 ゴールデンウィークは大変です。 店の業務以外に、家の仕事があります。 田植えのための種まきの準備をしなければいけません。 籾種をまく
第47回 再び影との語らい とうに日本に帰ってきています。 夕暮れの西の空にお月様が細い三日月から次第に太り始めています。 この月が期待で胸を膨らませ満月としてはじけた時、イースターの祭りがやってきます。 祭りへの期待の
第44回 ニュールンベルク玩具メッセ 今年も来てしまいました。 何となく、一年の目標になっています。 ニュールンベルクの玩具メッセの会場です。 昨年も書きましたが、世界で一番大きな玩具の見本市が今年も2月の
第43回 影を追いかける エーッと、朝の泡と星のお勤めを眺めた後(前回の続きです)私はさらに歩いていきました。 ここまでくればしめたもの、世界はすっかり変わってしまった。 後はこの空気の中で深く息をしながら、いろんなもの