ペロルについて
ペロルについて目次
ペロルオープンまでの経緯
ドイツから帰国して、
シュタイナー教室を始めました。
いくつかの教室をしている中で、
「シュタイナー教育の理念は素晴らしいが、
それじゃ、実際にどんなライフスタイルにし、
子どもとどのようなものを
使っていけばいいの?」
などという問いに
答えられないところがありました。
ちょうどそのころ、
「空いている場所を
何らかの形で使ってほしい。」
と親戚に頼まれたこと。
店舗を持たないで営業していた
『つみきや』さんと出会ったこと、
によって店が誕生しました。
そして名前を
『つみきやペロル』にしました。
教室をやりながらだったので、
つみきやさんにおんぶにだっこ状態で、
大変お世話になりました。
商売の経験がない私に
つみきやの原田氏は
いろんなことを教えてくれました。
そして2004年ペロルとして独立し、
福岡市の西の方に現在の店舗で
ペロルを始めました。
ペロルのロゴマークの意味
ペロル開店の時に、
店のマークも考えました。
たまに、
「あのマークは何ですか?」
「クマの足跡ですか?」
などと聞かれることがあります。
シュタイナー教育を学ぶ中で、
<生きものは発生するときに
一つの全体から分化していく>
ということを学びました。
そこで、円を分化させて
マークを作ろうと考えました。
いろいろ分割してみた中で
今の形に決まりました。
円い一つの世界を
三つに分けてみました。
一つは上からの覆い、
左は母親、右は子供です。
覆いは、
例えば、父親であるかもしれないし、
お家であるかもしれないし、
周りの地域の輪であるかもしれないし、
親子を守ってくれる、
精神的、文化的なものかもしれません。
いずれにせよ、
愛情の覆いによって、
親子が安心して、
すくすくと育っていきますように、
という願いを込めています。
子どもたちを育てるうえで、
覆いはとても大切なものです。
ペロルもそんな存在になれたら、
と願っています。
ペロルの名前の由来
「ペロルってどこから付いた名前ですか?」
とときどき聞かれることが多いので、
ペロルの名前の由来について書いてみます。
ペロル
という名前は、
オーナー井手芳弘が
ドイツのシュタイナー学校教員養成所で学んでいたときに
間借りをしていたお家のファミリーネームです。
ドイツでは珍しい名前らしく、
つづりを説明するのに
「鳥のpirolのiをeに変えてください。」
と説明していたようです。
元々はフランスから
やってきた名前だそうで、
グーグルマップにperolと入れる
とフランスのperol通りが出てきます。
ご主人は、シュツットガルトにできた
最初のシュタイナー学校に
4年生(?)から学ばれたそうで、
学校の開校式で、
R・シュタイナーが話をするのを見たそうです。
家の近くに、容器販売の会社を持たれていて、
ヴェレダの容器なども扱われていました。
奥さんは、
シュタイナー学校の先生をされていた方で、
結婚後家庭に入られましたが、
いろんな形でシュタイナー学校運動に
関わられていました。
子どもたちは、
やはりシュタイナー学校に通っていて、
孫たちもやはり
シュタイナー学校に通っていました。
家は、シュツットガルトの郊外の森のそばにあり、
そこから2㎞ほどの道を歩き、
市電に乗ってゼミナールに通っていました。
時間があるときは森の中をよく散歩しました。
ドイツの人はとても散歩好きで、
日曜ともなると、たくさんの人が歩いていました。
奥さんは「ヨシ、ヨシ」と言って
とてもかわいがってくれました。
そして、
シュタイナー学校のベースとなっているアントロポゾフィ
(シュタイナーの提唱する精神科学)を、頭でなく、
行動と心を通して伝えてくれました。
ドイツから戻り、
シュタイナー教育的な教室を始めて何年かたった後、
つみきや(現在はイムズに店舗があります)の原田氏と
店を始めることになった時に、
「店の名前をペロルにしていいですか。」
とペロルさんにお願いしてOKをもらいました。
「これで、日本にも姉妹店ができる。」
と喜んでいただいたように思います。
ペロルさんの会社は
息子さんが引き継がれましたが、
残念ながら会社をたたむことになり、
ペロルの名前を引き継ぐのは、この店一つになってしまいました。
先日、ペロルの16周年の時に、
息子さんからメッセージをいただきました。
現在は、別の容器の会社で頑張って働かれています。
ペロルができた後も、ペロル夫人はことあるごとに、
「どうしていますか?」
と心を寄せ、応援してくれました。
「よく頑張っているね。」
と言われるのを励みに頑張ってきましたが、
そのペロル夫人も亡くなり、
天から応援してくれるようになりました。
天から応援してくれる人が増えてきました。
たぶん、これまでやってこられたのは、
これらの天からの手助けがあったからだと思います。
感謝です。