梅雨が明けて、猛暑が続いています。

梅雨明け前の集中豪雨で

被害にあわれた方々には、

心からお悔やみ申し上げます。

猛暑の中、

まだまだ、大変な作業が続いていることだと思います。

私は、家具製作特別プログラムに入っています。
椅子120台制作プログラムです。
暑い中、頑張っています。

*    *
さてつれづれは、

やっとザーレムにやって来ました。

ニーダー氏と1年ぶりの再会です。

奥さんのエスタさんも優しく迎えてくれました。

今年の研修は

昨年に引き続き、塗装工程の学びです。

次々に改良を重ねていくニーダー氏ですが、
前回と塗装方法が少し変更されました。

塗装のレクチャーを受けた後、

最後に、中古のライアの再塗装を

宿題としていただきました。

持ち帰る際に、

周りの温度と湿度の影響を受けにくいように、

一度下塗りをしてもらいました。

残りの作業は、帰宅してから、一人で行いました。

クロッタでかなり塗装経験は積んでいますが、

やはりライアははじめてなので少し心配です。

でも、思いのほかうまく塗ることが出来、

完璧で惚れ惚れとする仕上がりにとても満足でした。

工房にはライア演奏者が良く訪れます。
ライアを持ってきて、弦を張り替えてもらい、

仕上がって持って帰られる方もおられます。
しばらく、あたりを散歩して戻ってきてから

ライアを受け取るという形です。

工房の様子や作業風景も見られるので、

演奏者には良い体験です。

 

先日訪れられた方と一緒に、

初期のライアを見せていただきました。

シュタイナー運動のセンターである

ゲーテアヌムに眠っていた貴重なライアです。

 

でも、倉庫のようなところに無造作に置かれていたそうです。

 

修理し、弦も最適なものに変えたとのことです。
さっそく、訪問者の方が演奏されました。

長い眠りから覚めた音が部屋中に響きました。

その隣には

昔の大砲のようなものが置かれています。

ニーダーさん考案のセラピー用のモノコードです。

中にクライアントを入れ、

演奏する人が外の弦を鳴らします。

中では、響きに包まれたような感覚です。

そのほかにも、様々な楽器が置かれています。

午後、作業が一段落つくと、散歩に出かけます。


空気が澄んでいるときは

遠くアルプスを望むことが出来ます。

今回は、インスブルックに行ったので、
「ああ、あのあたりにインスブルックがあるのだろうな。」
と想像することが出来ます。

途中にグライダーの滑走路があり

側にグライダーの格納庫があります。

途中から森の中に入っていきます。

ニーダーさんは大のケーキ好きです。

でも、シュバルツベルダーキルッシュトルテしか食べません。

何かと理由をつけてケーキを買ってきます。

2018.7.20 井手芳弘

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