お待たせしました。
お楽しみの旅のトラブル編です。
何もなさそうに見えて、
結構スリリングなことが起きるのが旅の醍醐味です。

おかげさまで、修行させられています。

皆様の旅行の際の参考になるか、と思い、
恥を忍んで、書いてみます。

1 チューリッヒ空港駅での切符騒動

チューリッヒ空港に着いて、列車の予約をネットで入れました。
スイスから切符を買うより、
ドイツの鉄道会社DBのネットから切符を買うほうが安く上がります。
また、いつものことですが駅の切符売り場は長蛇の列、
いや番号待ちで、長い時間がかかります。
(切符売り場に着いたら、銀行の窓口のように、必ず番号の紙を取ってくださいね)

後で気がついたことですが、ネットで予約できる切符には2種類あるようです。
一つはフィックスの切符で、その列車に乗り遅れると無効になります。
その場合、後の列車に乗ると、
切符を持っていないとみなされ、罰金を払わされることがあります。
(頻繁に列車が遅れるドイツでは、遅れた証明がメールで届きますので、
それを示せば後の列車に乗っても大丈夫です。)

もう一つは、通常料金で提示されている切符です。
その場合は、ルートと乗る列車のグレード、そして日にちさえ間違えなければ、
他の列車に乗っても構いません。
チューリッヒ空港では結構時間があり、
余裕を持って列車を調べました。

勝手知ったる手続きなので、スムーズです。

すこし安い列車を選び、それに乗ることにしました。
のんびり構えていて、列車の発着時間を見ると、どうもその列車がありません。
そこで、取った切符の時間を見ると……なんと、空港からではなく、
チューリッヒ中央駅からの切符を取ってしまっていました
中央駅行きの時間を見るとすぐの出発です。
案内の人に「チューリッヒ中央駅に行くには、どうやって切符を買ったらいいですか?」
と聞いて切符を買い、何とか列車に間に合いました。
ただ、慌てて乗った列車が本当にチューリッヒ中央駅に行くかどうか不安になり、乗っている人に確認しました。
なんとか予定の列車に乗ることができ、事なきを得ました。
間に合わなかったら、買った切符はパーになる所でした。

2 ホテルがない!

二つ目は、ホテルの予約です。
Booking.comを通して、ドルナッハ近郊のホテルを取っていました。
ライア大会が終わり、その場所までニーダー氏に車で送ってもらいました。
「ホテルでゆっくり出来るぞ!」

ところが、ホテルの入り口が閉まっています。
しばらく待って、誰かが中に入るのを見ました。
その人にホテルのことを聞くと、「もうここはホテルではない」とのこと。
しかも日曜日なので、下のレストランも閉まっているとのことでした。
結局、木の下に荷物を降ろして、ネットでホテルを探すことにしました。
なんとかホテルを見つけ、グーグルナビで生き方を調べ、
市電とバス、そして市電を乗り継いで、ホテルまでたどり着きました。

便利な世の中です!

ドルナッハを含むバーゼルの交通網は統一されています。
そのため、一つの切符を買えば、市電やバスを乗り継ぐことができます。
ただ、よく分からないのは、それぞれゾーンが書いてあり、値段が違うことです。
どこまでが1のゾーンで、どこからが2のゾーンなのか分かりません。
とりあえず1のゾーンの切符を買いましたが、
ひょっとして間違っていたら、これも罰金ものです。

3 列車の切符その2!
ドイツのフランクフルトからシュトゥットガルトまでの切符を買おうとしました。
電波の調子が悪いのか、なかなか切符が買えません。
何度もやり直しです。
出発する列車のドアのところまで行って、最後のトライをして、
なんとか買うことができました。
そして、急いで列車に飛び乗りました。
わずか2分しか余裕がありませんでした。

入口のところで最後の仕上げをし、
コンパートメントでのんびりしていると、車掌さんが来ました。
パソコンでQRコードを見せると、「大きいね!」と驚いてくれます。
そして、チェックすると、車掌さんが言いました。
「これは明日の列車のチケットだ」

「おお~!」

「どうしたらいいでしょう?」と聞くと、
「今回は大丈夫」との答え。
思わず「ありがとう」と言って、車掌さんと握手しました。

よほど善良な人間に見えたのでしょう。」

4 夜のシュトゥットガルトでホテル探し
坂道を上り、夜遅く、シュトゥットガルトの宿になんとかたどり着くことができました。
時計は夜の10:30をまわっていました。
グーグルナビでバス路線が赤いラインになっていたのでないと思い、
坂道と階段のまじりあったルートをスーツケースを抱えながら
へとへと、ドロドロになりながら上がっていきます。
(後で赤のラインはバス路線だ、ということが分かりました。)

何とか、たどり着いてみると、扉が閉まっています。
前回のホテルのトラブルが頭をよぎります。
パソコンを確認し、ホテルからのメッセージを確認して、
そこに載っている番号に電話をしました。

電話の案内に従ってキーボックスに暗証番号を入れ、
そこからカードを取り出しました。
カードで建物に入りますが、
電話では「違う入り口から入れ」というようなことを言われます。
一応、中に私の部屋番号の部屋があるかを確認しましたが、ありません。

一旦外に出て、別の建物があるのを発見しました。
そこからカードで建物の中に入ることができました。
中に入って部屋番号を探しますが、201号室からしかありません。
再度電話をかけると、「地下にある」とのこと。
なんとか見つけて、無事に泊まることができました。
野宿にならずに良かった。
とにかく、初めてのことはわからないものです。
別の建物があるなど、知る由もありません。
<教訓>
ホテルには、なるべく早く着きましょう!

5 最後の最後までトラブル続き
いよいよ日本に向けてニーダー氏のところを旅立つ日の朝、
メールで、飛行機が遅れるとの連絡が入ります。
3時間ほどの遅れのため、のんびりとニーダー氏のところを旅立つことができました。
スーツケースと大きな段ボールの荷物があり、重たいので、
なるべく乗り換えの少ない列車を選びました。
なおかつ、乗り換え可能なチケットです。


乗り換え時間が17分ほどあるので安心していましたが、
ところが、やはり列車が遅れ、乗り換え時間が1分ほどしかなくなりました。
大きな荷物を引きずって頑張りましたが、
非常にも、列車は目の前で出てしまいました。
どう乗り継いで行ったらいいのか分からないので、
大きな段ボールの荷物をホームに置いて、
列車の切符売り場に向かいます。
(この荷物を置いて離れるのは大変危険な行為です。荷物を取られるからではなく、
爆発物とみられ、最悪罰金ものです。)

窓口でスマホのQRコードのチケットを見せ、
「前の列車が遅れて、乗り継ぎできなかったので、
どの列車に乗ったらいいか教えてください。」と訊きます。
「ドイツ鉄道に列車が遅れた証明はありますか?」
「それをもらわないと先は乗れませんよ。」
と言われ、
「フィクスのチケットではないので、大丈夫だと思います。」
と伝え、
乗り継ぎ案内の紙をもらい、それを持って乗り場に向かいます。
ありがたいことに、次の列車の乗り場も同じホームです。

ところが、どうも先ほど出発した列車とは少し違う場所です。
先ほど出発した列車は、
<どうも違う列車だったようです!>
乗るべき列車はすでに出発していて、
その列車に乗っていたら、違うところに行ってしまったところでした。

<乗り遅れてラッキー!>

次に乗る列車は、途中で1回乗り換えなければなりません。

それも、乗り継ぎ時間は5分しかありません。
「遅れたら、次の列車に乗ればいいさ」と、いささか諦めモードです。
すると乗り込んだ列車の案内板に、
乗り継ぎの列車が4分ほど遅れるとのメッセージが出ました。
今度は、乗り継ぎ時間に余裕ができ、一安心です。

先ほどのシャッハウゼンという駅では、坂道を下り、必死で階段を上りました。
ところが、この駅のホームには大きなエレベーターがあります。
荷物を引きずりながら、エレベーターで連絡通路に降ります。
次のホームのエレベーターに乗ろうとすると、故障しているようです。
仕方がなく階段で上ろうとすると、一人の男性がスーツケースを持ってくれました。
もう一つの荷物を抱えようとすると、別の男性が手伝ってくれました。

旅の親切は心にしみます。

こうして、なんとかチューリッヒ空港の駅にたどり着くことができました。
駅でキャリーを探して、それに荷物を載せると楽チンです。
改めて飛行機の出発時間を掲示板で見ると、17時が22時に変わっています。
最初の出発予定時間の14時から、大幅に遅れています。

14時にカウンターに行くと、地上スタッフが手続きをしていました。
そこで確認をすると、上海から福岡への便には乗り継げないとのこと。
福岡発の便を1日遅らせることになりました。
上海でのホテル代は出してくれるということでしたが、
荷物をそのままチューリッヒから福岡まで送ることはできないとのこと。
大きな荷物を2つも持って移動するのは不可能です。
キャリーの荷物を指さしながら、
「それは絶対に無理です!」
と、やんわりと、しかしはっきりと伝えました。

話がややこしくなってきたので、
ドイツ語が分かるスイス人のスタッフも間に入ってのドイツ語のやり取りになります。

スタッフの人は、とても、とても長い時間をかけて、
「ソーリー、ソーリー」と言いながら、電話を何度も掛けながら、
荷物を直接福岡に届けるように手配してくれました。

荷物をよく見ると、引きずったせいで段ボールの縁が破れて、底がぱっかり開いています。
スタッフの人に聞いて、荷物を梱包してくれるところを見ると、38フランかかるようです。
キオスク(売店)でガムテープがないかどうか訊くと、持っていないとのこと。
どこで買えるかと訊くと、「駅の郵便局に行けば、ただでできる」と言われました。

また大きな荷物をキャリーに載せて、郵便局へ。
中に入ってみると、紙のガムテープが10フラン近くで売っていて、ただではありません。
(紙テープは重ね張りができないので避けたいです)

仕方がないので、大きな荷物をキャリーに乗せたまま、
そばのスーパーのようなところに入ります。
横幅が広いので人混みをかき分けられるか不安でしたが、
荷物を外に置いておくわけにはいきません。
取られる心配よりも、荷物を置いて離れると罰金ものです。
空港ではその件を繰り返しアナウンスしています。

なんとか透明テープを見つけることができ、
めでたく段ボールを補修することができました。
やれやれ、この先どうなることやら。

航空会社からお詫びとして12フランのサービス券をもらったので、
これでのんびりと飲み物でも飲みたいと思います。
出発まで、まだかなりの時間がありますので…

今回のトラブルは私のせいではないので、自己嫌悪を感じる必要もありません。
そう思うと、結構、気は楽です。
ただ、この後、上海空港で大変なことが待っていたなど、知る由もありません。

本題のライア大会についてより、ずいぶんと長くなってしまいました。
そして、
「井手さんとだけは、一緒に旅行したくない!」
という人をまた沢山増やしてしまったようです。

最後に飛行機に乗り込むときに、対応していただいた方がゲートにおられ、
顔を見ると、大変喜んでくれ、感謝の硬い握手をして飛行機に乗り込みました。

2026/8/21 井手芳弘た

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