朝4時ごろに起き、昼過ぎまで店の仕事をし、それから散歩です。古い橋の上では、たくさんの人が行き交っています。帽子を置いて音楽を演奏するグループ、似顔絵を描いている人、絵や小物を売っている人達がいて、人々が立ち止まって見ています。
橋を渡ると旧市街に入ります。旧市街の中は、まだシーズンオフだというのに人でごった返しています。
後で聞いた話ですが、ベネチアではあまり観光客が増えたため、通りのいたるところでは巻き巻きパンの穴の中にアイスクリームを載せたものを売っています。店によっては民族衣装を着た人たちがせっせと鉄の棒に巻き巻きパンを巻き付け焼いています。早速、一ついただきました。
巻き巻きパンの下に透明のカップを敷いて渡してくれました。
食べているうちに、穴の下からアイスが解けて落ちてきます。カップが必要なわけが分かりました。
通りでは様々なストリートパフォーマンスが行われていました。
巨大なシャボン玉を作っている人がいました。
早速お金を払ってやらせてもらいました。
他の場所にも、シャボン玉を作っている人がいました。
パフォーマンスにも流行があるのでしょう。
夕方、暮れた旧市街から橋を渡り、戻ってきました。
途中、トイレによると不思議なトイレのマーク!
これが、公式なチェコのトイレのマークかどうか聞き忘れました。
夜は、チェコ料理です。
橋から見える川沿いのレストランに行きましたが、川沿いの場所は満席だ、ということで、宿の方から勧められたレストランに行きました。
残念なことに、すでにオーダーストップだったので、
前々日の夜、宿の場所を訪ねた、隣の川べりのレストランに行きました。
レストランには誰もいません。
おまけに眺めは最高!
時折、遊覧船がそばで止まっては、岸で2人の人がその船向けのショーをやって、
最後に爆竹を鳴らしています。なんとも得体の知れないショーです。
特徴的な料理、と言って頼んだのは、
な、な、なんと豚の骨付き肉のロースト!
あまりのワイルド感、パサつき感!
ウーン!、私はそこまでワイルドではなかった!
肉を食べる原点を見たような気がしました。
食べられるだけ食べて、後の残りをお持ち帰りにしました。
ホテルについて、さて、パソコン作業でも、と思いパソコンを開こうとして、パソコンがないことに気が付きました。
忘れた!
ドキドキしながら、記憶をたどっていきます。
多分、オーダーストップのレストランだ!
宿からレストランに向かいましたが、レストランは締まって真っ暗です。
トルコの長距離バスの中にパソコンもろとも書類かばんを置き忘れた以来です。
どうすることもできず、宿屋に戻り布団に潜り込みました。
パソコンもないし、やることもありません。
その夜夢を見ました。
そのレストランに行くと、
「うちにはパソコンはないよ。」と言われてしまいました。
問題なのは、次の日10:15分発ミュンヘン行きのバスの便を予約して、お金を払い込んでいることです。
やはり、何かが起こってしまいます。
2019.05.03井手芳弘