いよいよペロルは14歳の誕生日を迎えました。
よく、ここまで育ってくれました。
皆さんのご支援のたまものです。
パチパチパチ
益々、元気に進んでいきたいと思います。
店の方では、三浦木地のひな人形たちが棚に勢ぞろいです。
それぞれの木の持つ色合いを生かし
木本来の無塗装の風合いの優しさが何とも清々しい感じです。
店中がその凛とした空気に包まれます。

つれづれは昨年夏の集中、過酷研修から、
いきなりお正月になりました。
その間が飛んでしまいました。
今回は、その間のフォローをしたいと思います。

ジャーン!
森の列車の登場です。
窓ガラスがすべて森林の模様です。
というか、窓ガラスに樹々が映っているわけですが、
とても見事です。
場所は箱根湯本、小田急の終点です。
<箱根の山は天下の剣、函谷関もものならず…>
と歌われた箱根を一度見たいと思い出かけてきた時のものです。
湯本駅で降りてホームを歩くと不思議なショーケースが…

ここでは様々な視覚的アトラクションを見せてくれるようです。

ここから、別のレトロな電車に乗り換えて更に進みます。
終点は強羅という所で、今度はケーブルカー、
更にロープウェイと乗り継ぎます。
まるで、天竺のようです。
途中、突然眼下に死の世界が現れました。
全てが噴煙と硫黄で覆われています。
何という所でしょう。
少し心細くなっています。
<箱根の山は…>


(後でそこが最近噴火した観光名所として有名な、
黒卵で有名な大涌谷だということを知りました。)
最終のロープウェイを乗り継いで何とか宿泊地にたどり着きました。
最果ての山の中です。
次の日、更に先に進むことに、
<箱根の山は天下の剣…>
今度はバスを使います。
なんと、更に進むと開けたところに降りてきました。
そこは芦ノ湖、白鳥ボートの故郷です。
何と箱根はこの芦ノ湖周辺だったのです。
うかつ、不勉強でした。


なんだか、やっぱり恐山から湖づいています。
箱根の神社に寄って湖沿いの道を歩いていると
アジサイの花に出会いました。
美しい紫色の花です。
通り過ぎようとすると、葉っぱの上に、
紫色の濃い粉が落ちていました。


素敵だなーとしばし見とれて、あたりを見回しました。
同じ花があたり一面咲いています。
そんな中で、つぼみを見つけました。


このつぼみが、どうやってこのように開いていくんだろう?
と不思議に思っていると、
「こうやって開いていくんだよ。」
とほかの花たちが私に語り掛けてきます。

「最初はこうさ」

「最初が開いたかと思うと次のつぼみが隠されているんだ。」
「そして、また次が開いていく。」
私の中で、その花が生き生きと動き始めました。
「これほど繊細に、丁寧に開いていくんだ!」


花たちの秘密を打ち明けられたようで、とてもうれしくなりました。最後は杉並木を抜け箱根の関所にたどり着きました。
そこには5個入りでしか買えない黒卵が一個で売っていました。

歩いてきたご褒美です。

いただきまーす!

2018.01.19 井手芳弘

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