皆様、明けましておめでとうございます。
二度目の新年のあいさつです。
本年もよろしくお願いします。
やっと、旧暦のお正月がやって来ました。
昔は、今頃新年のお祝いをしていたのですね。
中国ではさぞかし、大賑わいのことでしょう。
私の友人の中に、旧正月に年賀状を送られる方がおられますが、
今年はさぞかし待ち長かったことだろうと思います。
ここ福岡では、例年になく、雪の日が続きます。
先日も、関東から飛行機で戻ってみると、雪国と化していました。
春が待ち遠しいところです。
この待ち遠しさもまたいいかもしれません。
先週、東京のビックサイトで開催される
ギフトショーに出かけてきました。
いつもは、一日の内に駆け足で全部回るのですが、
今回は時間をかけてゆっくり回っていたら、
全体の半分しか回れませんでした。
そのかわり、いろんな発見があったり、
興味深い話を聞くことが出来ました。
お店作りに役立てていこうと思います。
ビックサイトには神社のように、長い階段があり、
その真ん中がスロープになっています。
キャリーを持っているので、
上るときはこの真ん中を通ります。
でも、それは言い訳で、本当は真ん中を通りたいのです。
今回はリュックなので言い訳が出来ません。
「恥ずかしいな…」と思っていると、
いました!真ん中を通る人が!
慌てて、スマホを構えましたが、時すでに遅し!
その人は建物に隠れてしまいました。
「いたんだ!」
「私はそんな変な人じゃないんだ!」
とても嬉しくなりました。
そして、真ん中に向かって歩いていると、
更にもう一人!
今度はしっかりとカメラに収めました。
もちろん私も真ん中を堂々と上っていきました。
* *
今年の冬は良く雪が降ります。
と言っても、子どものころほどではありませんが。
以前は堤防でよく、そり遊びをやっていたように思います。
冬の楽しみの一つは、天使の梯子がよく見られることです。
多分、雲が低いからだ、と勝手に思っています。
どうしても、上に向かっていっている光が地面に降りてくる、
というのはやはり理解できません。
イメージの限界なのでしょうか?
先日、東京に行きました。
ライア作りの講座のためです。
会場まで、電車を降りて1.2kmの道を歩いてみました。
家、また家が続きます。
やはり田舎育ちのせいか、
「こういう所では暮らせない。」という気がしてきます。
多分、住んでしまえば慣れるのでしょうが…
小さな川べりに出ました。
岸の両側に道があり、川原も歩けるようになっています。
その後ろは家が建っています。
ここだったら、住んでみてもいいかもと思えます。
川は不思議です。
人工物に囲まれた中で、自然が隙間から湧き出しているようです。
季節感も漂ってきます。
そこに桜の木が植えられていました。
多分八重桜だと思います。
花の時はさぞかし美しいだろうな、と思います。
枝ぶりを見ているとその流れの力強さに驚かされます。
下へ降りる流れと、それに逆らって上に伸びようとする流れが、
絶妙な興味深いフォルムを生み出しています。
興味深いのは、自分の中の流れがそれに添って、
同じ動きをするからなのでしょう。
講座の場所が近づいてきました。
そばの街路樹に目をやりました。
そこには、街路樹としてよくあるハナミズキの木です。
葉を落として、突端に花芽と葉芽を付けた枝が、
不思議な曲がり方をしています。
「これこそ、ハナミズキの木の動きなんだ。」と再確認した後、
次の木に目をやりました。
余りの枝ぶりの違いに愕然としました。
これもやはりハナミズキです。
先程の木と違い、花芽が少なく、枝も整理され、スッと伸びているような感じです。
更にもう一つ進むと、また違います。
より直線的になり、花芽はほとんど付いていません。
これほど違いが出るのに驚きです。
イチョウの木は春の光を一身に受けています。
春の光は、どこにでも差し掛けています。
多分、私の心の中にも。
2018.02.16 井手芳弘