先日、福岡でヨハネス・キュールさんの講座が行われました。
この、一連の虹の話も、この講座に向けて書いてきたところもあります。
今回は、この講座に関して書いていきたいと思います。
今回のテーマ 「ゲーテの色彩学」
虹,ハロー,暈,光環,薄明現象など,空に生まれる色彩現象から学ぶゲーテの色彩論、
こう書きだすとても難しく、中高生時代の理科の授業を思い出して、
敬遠してしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、講座に参加された方々は体験されたと思うのですが、
難しいというよりもとても美しいもので、
空には何とたくさんの美しい現象があるのか、と感動させられるものでした。
そして、それが人間の感情とどうつながっているのか、という話でした。
このテーマは、私がずっと長いこと追い求め、空に発見してきたものでした。
そのテーマを、アントロポゾフィーの自然科学の代表であり、
シュタイナー学校の物理と化学を担当されてきたキュール氏が
どのように展開されるか、はとても興味のあることでした。
それは、目の中で起こっている生理的な色彩現象である残像現象、
色つきの影から始まって、空に起こる、虹、暈(ハロ)、光環(太陽の周りの虹色)、
薄明(空の青や夕日の赤)などの現象、
そしてそれらの現象の原理となる、プリズムや微粒子のスリットを通した色彩。
そして最終的にそれぞれの色が人間の感情に与える役割と
人から始まり人に戻るゲーテの色彩論の組み立てに従って行われました。
そして、どの現象の次元でも色の円環(虹色を円く配置したもの)の配置があるというものでした。
そして、その色彩論を書くに至ったゲーテの体験について語られていきました。
まだ、終わってボーっとしています。
あまりにも、内容が深いためにまだまだ整理できない状態です。
キュールさんは台風のように行ってしまわれました。
また、頑張って虹について書いていきたいと思います。
2008.10.10.