上海に行ってきました。
観光ではなく、世界一大きい音楽メッセに行くためです。
中国は大連に次いで2回目です。
佐賀から2時間ほどとはいえ全く違う国です。
飛行機から降りて、まずリニアモーターカーに乗りました。
リニアモーターカーに乗るのは生まれて初めてです。
日本では、私の子供時代(50年ほど前)に
すでにリニアモーターカーの研究が進んでおり、
自分で模型を作ろうと考えたこともありました。
ところが、突然(私の感覚で)
先に中国にリニアモーターカーが出来たのです。
それが、上海だとは思いませんでした。
早速切符を買って乗り込みました。
室内はきれいでシート全体に青い布製のカバーがかかっています。
でも、昼間なのに乗る人はまばらで、席はたくさん空いています。
一番眺めのいい席に陣取り、出発を待ちます。
発車後、列車は徐々にスピードを上げていきます。
そして、なんと430㎞の速度にまで上がりました。
こどもだましだと思ったら、なんと本当に速く走ります。
今までに地上で体験したことのない速さです。
これほどの技術力が!
それも、かなり昔から!!
かなりのショックです。
<後で聞いた話ですが、 この列車はドイツのシーメンス社が開発したけれども、 あまりに費用が掛かるために、 ドイツではなく、中国に作られたそうです。> あっという間にノンストップで終点です。 列車を降りて、先頭車両を見に行くと、 なんと、先頭車両のガラスが割れているではありませんか! それも、2か所も!
鳥か何かが、逃げ切れずぶつかったものと思われます。
それにしても、400㎞を超す、 世界最速営業運転の車両の運転席のガラスが割れているとは、 乗った後でよかったです。
乗る前であれば、あまりにもスリリングです。
その速さ以上に、驚きました。
それから地下鉄です。
なんと、切符を買う前に、荷物検査です。
リニアモーターカーだけでなく、 普通の地下鉄で荷物検査です。 すべての地下鉄はまるで飛行場です。 朝のラッシュ時はどうなるんだろう、 と考えただけで恐ろしくなります。 かなり時間に余裕を持って行ったがよさそうです。 地下鉄の駅にはたくさんの警官が立っています。 道を聞くのに好都合です。 言われた出口から出ると、そこは大都会。 ビルと人と車でごった返しています。
その中でも目に付くのは
警察官と警察車両の赤-青のランプの点滅です。
町のいたるところに警察官が立っています。
「上海は危なくない街だ」、
と飛行機に同乗した日本の方が話されていましたが、
これでは事件の起こしようがありません。
さっそく、お巡りさんに河への道を教わりました。
河への道は歩道が狭くなり、
人があふれて車道を歩いています。
お巡りさんはポールを立てて中央線を変え、
人々が車道へ出すぎないように誘導しています。
信号があるのに、ど真ん中にお巡りさんが立っていて、
ヘルメットもかぶらず車を誘導しています。
見ているだけでもひやひやします。
河に近づくと、高層ビルが河向こうに出現してきました。
河岸は広場のようになっていて、
たくさんの人が行き交っています。
その高層ビル群のすごさに目を奪われました。
後で調べてみたのですが、一番左に映っているビルは、
なんと632m、
世界で2番目に高いビルだそうです。
河岸を歩いていると目的のホテルが見つかりました。
飛行場のインフォメーションでは、ものすごく遠いと言われ、
かなり覚悟していましたが、何とか歩ける距離でした。
ホテルにつくと、窓から河向こうの高層ビル群を眺めることができました。
ホテルはやや古い感じですが、
眺め9割の私にとっては最高のホテルです
2018年10月19日 井手芳弘