気になっている梅は相変わらず伸びていっています。
しかしの先端は霧の彼方へ消えていっています。
やはり摩天楼を思い浮かべてしまいます。
あるいは、ふとバベルの塔とはどういうものだっただろうかと想像したりします。
天に届く塔を作ろうとして、神々によってストップさせられた塔です。
そこにはどのような意味が込められているのだろうか、と再三考えてしまします。
このことはまた機会があったら書きたいと思います。
この前のらせん教室の時に、ボッケミュール先生の植物に関しての話をしましたが、
その中で、成長とともに先が収縮していく葉とそこから拡散していく花の図を観察しました。
葉と花は全く違った方向の成長を遂げているというのはとても印象的でした。
そして、梅の枝を振り返りながら、
そこに一年生植物の花の咲かない成長というものを見たような気がします。
成長とともに先端を収縮させながら消え入っていく葉の姿を代表しているかのようでもありました。
アジサイの花をやはり、らせん教室で観察しました。
そこには4の数と5の数が一緒に花を作っていました。
この花は、松の塔の写真を撮ろうと車を降りて歩いている時に道端に見つけたものです。
—松の葉はいま広がっています—
そこの場所だけが、突然に明るく輝いていました。
花の名前はわかりません。
誰かが植えたものが育ったのかもしれません。
もう少し、植物の名前も覚えたいな、と思います。
この花は、4の数を律儀に細部にわたるまで貫いています。
それぞれの花弁は4まいで、四角形のつぼみを従えながら、放射状に広がっています。
あたかも、中心から振動が周りの環境に規則的に広がっていっているようです。
これは、庭の鉢植えの花です。
それぞれの花が5角形を保ちながら全体として五角形を構成しています。
いろんな花を観察していると、このように一つ一つが五角形をしながら、
全体として五角形の形をしたものが結構あります。
ひょっとして五角形をしているかもしれない、と思ってみないと見ることは困難です。
倍音を聞くときに同じような体験をしました。
この音が倍音として響いているだろうな、とイメージをして音を聴かないと、
音の中に倍音を聞くのはとても難しいです。
タンポポの花もよく見るとたくさんの花びらで五角形を作っていることがあります。
ちなみに、タンポポの花弁の一つ一つは先に5つの刻みがあります。
5つの花弁が一つになったような形態をとっています。
花、というと開かれていて、色彩も鮮やかで、
感情的な感じがしてついつい不規則なイメージを持ってしまいますが、
よく眺めてみると、とても規則的なことがわかります。
それは、宇宙の規則性に、太陽が色付けをしているかのようです。
夏至がやってきます。
世界は祝っています。
2009.06.19.