127 月山研修

今回のミュージックケア大会は山形県の鶴岡でありました。

飯能の自然観察会からたまたま1日の空きがあり、その間どこに行こうかと考えていたのですが、

時間的な割り振りを考えて月山に登ることにしました。

昔から、どういうわけか月山と鳥海山と白山は魅かれる山で、

中学校の地図帳で眺めていた記憶があります。

インターネットの検索で列車の接続と登山バスの接続を調べ、

鶴岡駅12時47分着の列車から12時52分発の最終登山バスの接続を試みて、何とかクリアーしました。

調べているうちにわかったのですが、

羽黒山、月山、湯殿山という三山は山伏信仰の拠点で

特に羽黒山は三山をまとめる神社があり、今でもにぎわっているとのことでした。

<わざわざ、こんなところまで来て山登り?専用の靴を買う暇もなく、

他の重い荷物は持ったままで、なんのために?>

バスは先ず羽黒山山頂行きとして、町から山裾に向けて走ります。

山は曇っていて、月山や羽黒山の姿はどこにも見えません。

羽黒山の山頂に着くとそのバスはしばらく止まると、今度は月山8合目行きのバスになりました。

その間、電話がつながらなかった8合目小屋の新たな電話番号を売店の人に教わり電話をかけると、

「あいにく、貸切で、どこのお部屋も満杯です。

(どこかで聞いたようなセリフ-生誕劇の宿屋を思い出す)」仕方なく、

そのほかに聞いた9合目小屋の電話番号に電話するとOKの返事、

何とか安心しながらバスは霧の中を走る。

乗客は私だけ、乗務員2名、貸し切り状態、

<わざわざ、こんなところまで来て山登り?

専用の靴を買う暇もなく、他の重い荷物は持ったままで、なんのために?>

まあいいさ、とにかく、行くだけ行ってみよう。

いつも始まりはそんなもの。

運よく、8合目のレストハウスに荷物を預けることができ

(それも無料。申し訳なくてコーヒーを頂く)、準備を整えると、いざ出発。

さすがに霊山、白装束の人たちがたくさん鈴を鳴らしながら行きかう。

「それ、御参りのためですか?それともクマ避けですか?」と聞くと、

「熊はいません。」との返事。

安心しながら湿地のお花畑の木道を歩く。

あたりは霧、あちこちで鶯の鳴き声。

研修1<自然の中で、鳥の歌声とペンタトニック(五度)の笛の即興の共演>を実行。

初めての試み。

いつも、ペンタトニック(五度)の響きを体験するときは日常の意識から少し遠いところに意識を飛ばして、

と話をしているので、実際にそういう場でどうなるか、を体験。

初めてで、恥ずかしさからか、少し緊張。運よく、周りにはだれもいない。

時々、時々白装束の人か登山者とすれ違い、

あいさつを交わしながら、どこを歩いているのか分からない霧の中のなだらかな登り道をただただ進む。

どれくらい経っただろう、空からうっすらと光の予感がしてくる。

そして、あたりの霧が少しずつ晴れていく。

そこに広がるのはなだらかな山肌と残雪、そして遠くに鳥海山(後で知る。あまりにも近く感じる)。

しばらく歩くとそこに9合目小屋があった。

左右にはゆるやかな勾配が続き、右手の方から夕日がさしていた。

そうだ、ブロッケン現象だ !ブロッケン現象が見えるかもしれない!

ブロッケン現象というのは、日本ではご来光とも呼ばれ、

お日さまが上る時に、反対側の霧の張った山の斜面に映る自分の影の周りに、

美しい虹の輪ができる現象です。

ドイツのブロッケン山でこの現象がよく起こり、ブロッケンの妖怪として恐れられていたようです。

今まで聞き知ったことで、このブロッケン現象は朝だけというイメージを持っていましたが、

よくよく考えてみると、夕方にも起こる現象です。

山小屋に荷物を置くと早速外へ。

出会いがしらに、山肌にブロッケン現象が…

 

研修2 <ブロッケン現象を探す>

あわてて、カメラを取りに山小屋に駆け込み、戻ってくるといくら待てども、

はっきりしたブロッケンは訪れず反対側に沈んでいくぼやけた夕日を眺める。

脳裏に焼きついたブロッケンを霧の中に投影しながら探し続ける。

どういう条件の時にブロッケン現象が起きるかがわかってくる。

研修3<夕暮れの観察>

山小屋からほんの少しのぼったところにある座禅岩(勝手に命名)から暮れゆく夕日を眺める。

下の天気からは予想もできなかった素晴らしい夕焼けが広がる。

遠くに鳥海山。

山小屋に戻り、恐る恐る(?)

「今日は何人ぐらい宿泊されているんでしょうか?」と尋ねると、

「今日はあなた一人だけです。」という返事。

次の日の朝食をおにぎりにしてもらい、朝早く出発することにする。

「山頂では朝、ブロッケン現象がよく出ます。」という山小屋の息子さんの言葉を頼りに。

 

研修4 <山小屋のおばさんから羽黒山信仰のことを聞く>

なんと、山小屋は神社の管轄にあり、

山小屋の管理は世襲制で代々受け継がれていくものである、ということを知る。

また、神道がいかに生活に根ざしているかということ、

神道のお墓の存在と信仰心の厚さ、などを聞き知る。

9時消灯、すべての電気が消える。

 

研修5<星と月との共演>

暗がりの中を外に出る。

上には満天の星空と半月。

降り注ぐ星の光と月と笛の共演

星に向かって歌を歌う。

ちょっとキザ?

研修!研修!

 

2009.08.11.

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