155 星の話・16

空には星や惑星や月や太陽があるよね。

でも、それって見えるだけで、音は聞こえないし、

匂いはしないし、もちろん触ることはできないよね。

「当たり前じゃん。だって、地球から離れたずっと遠くにあるんだから。」

「その周りに空気もない暗闇の中に輝いているわけで…」

「でも、そんな中で星たち、寂しくないのかな?」

星たち寂しそうに見える?

夜空に輝いているさまを見ていると、

ぼくらのところへ降り注いでいることがとても嬉しそうに見えるけどね。

この前、中秋の名月だったけれど、お月さまの光も不思議だよね。

お月さまって、お日さまと同じ大きさなのに、

お日さまからの光を受けているというだけで、大きな違いが生まれる。

まず、明るさだよね。

満月のお月さまはお日さまのようにしているけれど、明るさが全然違う。

とっても暗いんだ。

「何だ、ただ暗いだけなんだ!」

「もっと、素敵な光かって思ってたのに…」

「でもだったら、みんなどうしてお月さまの光をロマンチックなものだと思うんだろう?」

でもね、暗い、ということでいろんなことが起きてくるのさ。

まず、お日さまと同じように輝いて、光が地上に降り注いだとしても、

その光で地上を温めることが出来ないから、

風は起こらないし、入道雲もできない。

見かけは、昼間のお日さまのように世界を照らし、

影が出来ても、その光で空気を動かすことはできない。

現れているのに世界は静まっていくって感じ、不思議じゃない?

世界は照らされているのに、それによって何も動かすことが出来ないって。

それに、光が少ないから色が見えないんだ。

形は見えるけど、色が見えないから、

赤い花を見ても赤く見えずにグレーに見えるし、

真っ青なはずの海も、黄金色の稲の穂も、

畑の緑のキャベツもみんな、グレーに見える。

まるで、白黒写真みたいにね。

「そっか…、じゃあどうして月の光って素敵なのかな?」

そうね、ある意味現実的じゃないってところかもね。

光があたっても、温かくない。目の前の花に色が付いていない。

まるで、夢の世界みたいじゃない?

でも、海の水を引き連れて潮の満ち引きを起こす不思議な存在でもあるよね。

それから、太陽と違って、満ち欠けするじゃない。

それによって、毎日、光の質が変わってるんだ。

「光の質が変わるってどういうこと?」

「それって明るさが変わるってこと?」

見た目は、明るさが変わるだけなんだけど、

そのものが違っているんだ。

それは、どうしたらわかるかっていうと、手で穴を作って、

その間からお月さまの光を通して地面や壁に映すと、

そこに欠けたお月さまの形が映る。

つまり、その時の月の光は欠けたお月さまの

形の光が降り注いでいるということなんだ。

「なんだか難しくてわからない。」

そうね、半月の夜に、

林の中を散歩すると地面に半月の木漏れ日がたくさん出来て、

それが風で動いているってこと。

「ますます分んない。でもなんか神秘的…」

「でも、そしたら星の光ってどうなるの?」

「なんだか、光の質だとか、

わからないこと言うんだったら、星の光の質はどうなるの?」

「星の光の木漏れ日って、どんな感じなの?」

……

今日はよくしゃべるね…

「……」

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