160 星の話・21
「昔のお話って、星と神さまのお話って多いよね。」

「昔の人たちって、星の世界から何かが聞こえてきたのかな?」

「私にとっては輝いているだけの星でしかないけどね。」

そうね、それはパパにもわからない。でも、よく、考えてみると、私たちの住んでいる地球上で起きていることって、すべてこの星の世界の影響を受けているんじゃないかって思うんだ。

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例えば、星が地球の周りを回るじゃない。そしたら、そこに太陽が張り付いていて、ある星座のところから光を投げかけるよね。それってちょうど、その星座のところから見ている感じじゃないかって思うんだ。

だって、お日さまの光が当たっているところって、ちょうどお日さまから見えている場所だってことなんだよ。冬の天気のいい日にお日さまが射すだろう。そうすると、お日さまから見えているところだけが明るく輝くんだ。野原の草も、木の枝も、幹も、橋も、道路も、自分も、光が当たっていて気持ちいいじゃない。

それってすべて、お日さまから見えているってことなんだよ。

そのお日様はちょうどいて座のところにあるから、いて座のところから眺めたらどんな感じだろうね。って言うのを明らかにしてくれている。だから、冬はいて座の意識が降り注いでいるって感じかな? そして、おまけに意識だけじゃなく、そこから働きかけたら実際にはどうなるか、ということを見せてくれている。

いて座がもし働きかけたらこうなる、って言う感じを太陽が成り代わって示してくれているんだ。お月さまは、こうなるってことを淡い光で指示してくれているけど、実際に働きかけるには光は弱いよね。だから、ここから働きかけたらこんな風に見える、って言うイメージを示してくれるけど、実際に働きかけることはほとんど、できない。でも、潮の満ち引きなどにとても影響を与えている。

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その点、太陽は、その光と熱で世界を変えている。空気を温め、空気を動かし、雲を作り、雨を降らせ、川を流し、海には波を立て、植物たちを導き、成長させていく。他の惑星たちだって、はっきりと見ることはできないけれど、その中に確実に影響を与えている。

要するに、この地球上で起きている、自然界の動きはすべて星たちの存在が働き掛けているということにならないかな?

だから、もし、昔の人たちのように星たちからの直接の語りかけを聞くことが出来ないとしたら、自然の中の雲や、光や、天気、季節、植物の成長の変化を感じる中に星たちの語りかけを聞き取ることができるんじゃないだろうか?

「いつも、難しいけど、今日は特に分んない…」

「要するに、どうしたらいいってわけ?」

そうだね、愛することかな。

「??」

星たちを愛し、空を愛し、お日さまの光を愛し、木や草を愛すれば、声が聞こえてくるかもしれない。

「??」

「より分からないけど、でも、それだったらやれそう。」

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