先日、韓国へ行ってきました。

それも日帰りで空港へ。

東京でさえ、日帰りで行ったことはありません。

韓国のインチョン空港へは大韓航空を使ってヨーロッパに行くときに

時々寄っていたのですが、

空港の税関を抜けて、外に出るのは初めてです。

空港は島にあり、離着陸の時に周囲の開発途中の土地に

たくさんの高層ビルが建っているのが見え、

得体の知れないすごさを感じていました。

その空港へは福岡からはほんの1時間半ほどぐらいですから、

東京に行くのと変わりません。

プサンであればもっと近いはずです。

LCCを使えば、東京に行くよりも安く飛ぶことが出来ます。

早朝の飛行機はかなり空いています。

乗客の多くは若い女の子たちです。

韓国へ行くのか、韓国へ帰るのか、見かけだけではわかりません。

フライトアテンダントの方々も、

髪をくくらずにストレートに垂らしています。

日本では見かけないような光景です。

しばらくすると到着です。

東京行きと違うところは、税関があるところです。

税関を通り、空港へ出迎えに来てくれた方と一緒に

韓国料理を食べながら交渉です。

交渉が終わり、帰りの飛行機まで6時間余り。

そのまま空港で、パソコン作業しようと思ったのですが、

韓国の方のお勧めで、

橋を渡って街の方を周遊するバスに乗ることにしました。

あの高層ビル群を眺めることが出来る、と楽しみです。

空港の外で待っていると、二階建てのオープンバスがやってきました。

これまで、ヨーロッパ各地や福岡などで見ることはありましたが

乗るのは初めてです。

早速乗り込み、二階のオープンスペースへ。

他の人たちは手前の屋根付きのスペースに乗っているので、

オープンスペースは貸し切り状態です。

どうして、みんなこんな眺めのいいところに乗らないんだろう。

と思ってしまいます。

飛行機から見たときは、人工島のようなイメージでしたが、

バスで走ると、それなりに島の生活があったんだな。

と思わせる風景です。

多分、空港が出来たおかげで、すべては変わったのだろうな、

と思ってしまいます。

バスは、島の各地を回り、いよいよ長い橋に差し掛かります。

日は差していますが、風は冷たく、

なるべく風の当たらない後ろへ移動です。

バスの中は、いよいよ人はいなくなり、貸し切り状態です。

海は、有明海のような干潟です。

島の端の方には、高いビルが立ち並んでいます。

橋を渡り、バスはいよいよ目的地(周遊ですから目的地はないのですが)、

高層ビルが立ち並ぶ場所へとやってきました。

そこまで走るとバスはそこでしばらくお休みになり、

私は前に停まっているバスに乗り換えなければなりません。

バスの出発までのほんの少しの間、そこらあたりを歩いてみました。

始めて韓国の地に足を下ろした感じです。

超高層だと思っていたビルはそこまで恐ろしいものではなく、

かなりスリムなものだということが分かります。

不思議な感じは、高いビルの形が同じだということです。

日本やほかの国ではあまりこのような光景を見たことがありません。

後で聞いた話ですが、ここらあたりは住宅地らしく、

団地なので同じ形をしているのかもしれません。

そんな中、韓国の伝統的な木造の家を建てる工事をしていました。

日本のお寺の建物に似ています。

帰りは、完全バス一台貸し切りで空港に向け橋を抜けていきました。

戻りの飛行機の中、思いもかけず、すごい現象を見ることが出来ました。

なんと、幻日現象が、雲に反射して(多分)

その下にも同じ形のものが出来ていました。

もうこれ以上の現象を見ることないだろう、と思っていただけに

驚きはひとしおです。

<空の素晴らしい現象は、忘れたころにやってくる>

2019.07.18井手芳弘

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