ただ今、岐阜にライア作りに来ています。

岐阜には鵜飼発祥の川として有名な長良川が流れており、

前回訪れた夏にはたくさんの鵜飼船が出ていました。

今回10月中旬に訪れたのですが、残念ながら鵜飼は終わっていて、

静かなたたずまいになっていました。

ちなみに、風邪予防のためにやるうがいは実は鵜飼からきているそうです。(ふと、ある時思い付いて調べてみました)

川の周りにはホテルがたくさんあり、

ライア作りの度に違ったホテルに泊まってみます。

今回はホテルを取るのが遅くなり、

長良川グランドホテルという由緒あるホテルに泊まりました。

(長良川周辺でそこしか手ごろな値段で空いていませんでした)

高級なホテルなので、ホテルの夕食は私には高すぎて、

かといって、ホテルの周りには川以外何もなく、真っ暗です。

ホテルのロビーで聞くと、コンビニはホテルから歩いて10分ほどかかるとのこと。

暗がりの中、車だけがひた走る道をコンビニに向けて歩いていきました。一つ目の信号、右だよね。う~ん何にも見えない。

先は暗い道が続いています。

ふと、左を見るとぽつんとお家があり、

外に赤ちょうちんが下がっています。

まるで、キツネに誘われているかのようです。

誘われるままに、近づいてみると、

居酒屋のちょうちんが下がっています。

外にテーブルと椅子が置いてあり、その上に提灯が下がっています。

建物はオープンで、中に入るって、どこがお店??と探すと、

部屋の前にのれんがかかっています。

中に入ると、人がいっぱいです。

「外で食べてもいいですか?」と聞くとOKとの返事。

何にしようか、と壁に貼ってあったメニューを見ながら、

ふと、目の前のチラシの上の石の重しが目に留まり、

なんとなくその石をつかんだとたん。

ずっしり

(石にしては重過ぎる…)

「これ何の石ですか?」

と聞くと、

「それ隕石です。」…との返事。

「モロッコから買ったもんだけど。」

「こ、これ、とっても高いでしょ?」

「こんなものを重しにするなんて…」

と言ってると、

「じつは自分でも隕石を発見しててね。」

って、そのおじさん。

「そこに置いてあるのがレプリカ。」

「左のやや大きい方が私が見つけたやつ。」

「本物は家に置いているけれど…」

本棚の上には無造作に2つの長さ20㎝ほどの石の塊が置かれています。

重さは11㎏ぐらいあるとのこと。

「日曜日にはいつも本物持ってきて飾ってるんだけど…」

「 … 」

思考停止状態です。

呆然としながら、串カツとねぎまを注文して

(ちなみに、岐阜のねぎまは豚バラです)

 

外のテーブルに向かいました。

テーブルの横には、子犬が一匹繋がれていてしっぽを振っています。

しみじみしながらテーブルに座っていると、

ご主人が両手に隕石のレプリカをもってニコニコしながらやってきました。

「これでも眺めながらお食事してください。」と言って

その石をテーブルに置いてくれました。

「どうやって隕石なんか見つけたんですか?」と訊くと、

「造園業をしていて、掘って集めた石の中にあってね。」

という話。

ほとんど頭が点(?)になりながらその話の続きを聴くことに…

300mほど離れたところに、最初の隕石が発見されていて、

見つけた石を博物館に持っていくと、本物だと認定されたそうです。

東大の教授が飛んできて、たくさんの隕石研究者とも知り合いになり、国立博物館をはじめ、いろんなところから貸し出し依頼が来て、NHKゼロにも出演したそうです。

あまりの驚きとうれしさに、

隕石のレプリカを眺めながら、

しみじみと時間が過ぎていきました。

2019/10/18

つれづれ373 岐阜は不思議なところです。」への 2 件のコメント

  1. 岐阜県にいらしていただき光栄です。
    わたしの故郷(東濃地方瑞浪市)でもありますが、大昔は海だったところも多く、化石にはよく貝殻があります。
    博物館には、恐竜の化石も展示してあるのですが、隕石は見たことがないので、とても興味深いです!
    井出先生の岐阜紀行を拝読させていただき、学者さんの間だけではなく、一般の人たちが広く意見交換ができる雰囲気は、とても豊かに感じました。

    1. 後藤章子様
      コメントありがとうございます。
      岐阜ご出身なのですね。
      岐阜、良いところたくさんですね。
      岐阜は良いところです。に題名を替えてもいいですね。
      秋は特にいい感じがします。

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