つれづれ373では途中、隕石が突然降ってきたように、

隕石ネタを挟んでしまいました。

また、白山周辺に戻ります。

白山登山ですべてはずぶ濡れになりました。

服は心底グチャビシャ、

リュックの中もビショビショ。

財布の中のお札は、財布の色がついて真っ青、ならぬ真っ茶色、

にわか登山の結果です。

全てを車の中に捨て置いて、

登山口から10㎞ほど戻ったところで宿をとると、

次の日、勝山市に向かいました。

勝山市には、世界の三大恐竜博物館の一つに数えられる

(と知り合いの人に言われた)

恐竜博物館があります。

まず、そちらへ車を走らせると、

道の横に白い恐竜の模型が見えてきました。

さらにその先に巨大な恐竜の卵のようなドームが…!

期待が高まってきます。

駐車場はすでに車で一杯です。

さすが夏休みです。

中に入って、入場券を買うために

自動販売機にお金を入れますが、

茶色に染まったお札は反応してくれません。

係の人に、事情を説明すると、受け取ってくれました。

この博物館の近くでフクイリュウが見つかっていて、

いまだに発掘が続けられています。

予約をすればそこまでシャトルバスが走っていて、

現場の見学ができるそうです。

卵型の巨大ドームの中は4,5階建てになっていて、

下の階には、恐竜の骨格の複製が所狭しと並んでいます。

首長竜の下を通るときなど、その巨大さに圧倒されてしまいます。

少し前、知り合いの博物館の学芸員の人から、

骨格見本がどれくらいするかという話を聞いていたので、

そこに投資された額を計算すると、卒倒してしまいそうです。

恐竜に限らず、地球誕生時の岩石の巨大な標本など、

目を見張るものがあります。

説明も、分かりやすく興味を持つように構成されていて、

感心するばかりです。

学校で進化を教えていることもあり、

かなり長い時間学んでしまいました。

皆さん、福井に行ったら、ぜひ訪れてみてください。

興奮冷めやらぬまま、次の目的地 平泉寺白山神社へと向かいます。

と、突然田んぼの中にお城が!!!

うーーーん!

とっても不思議!

お城のそばをゆっくり走りながら、確認すると、

なんだか、資料館のようです。

石垣に龍の彫り物があったりします。

後で平泉寺の係の方から聞いて知ったのですが、

勝山城と呼ばれていて、

関西で成功された方が勝山の観光のために建てられたそうです。

その物自体が本物かどうかだけではなく、

その物があるべき場所にあるというのも本物の条件なのだ、

という貴重な学びをしました。

山のそばには、巨大な五重塔が立っていましたが、

それもどうも浮いて見えます。

実は、その五重塔とそのそばの大仏殿もその方が建てられたものだそうです。

近くへ行ってみると、そばのビルは廃墟になっていました。

勝山城の横を通り、平泉寺へと向かいました。

平泉寺は、白山信仰の開祖、泰澄(たいちょう)が、

白山を開山する前にこの場所に立ち寄り、

瞑想しているときにここの池から白山の精が現れ、

ここに神社を立てたそうです。

その後、とても栄え、たくさんの僧院があり、僧兵もたくさんいたそうですが、一向宗の一揆で焼き討ちされたり、様々な歴史を潜り抜け、今は苔むした静かなたたずまいを残しています。

まず資料館へ、と書いてあり、資料館で下調べをし、職員の方にも質問し、

お寺の参道を登っていきました。

参道の先にある講堂の左右には昔の大講堂の跡の敷石が並び、日本最大級の大講堂があったことを忍ばせます。

ただ、白山比羊神社と違い、神社関係の方々の人影も見えません。

おまけに、社務所にはお守り売り場もありません。

もどって、職員の方(実は学芸員の方でした)に聞くと、先代の神主さんが、大学の先生か何かで、企業的な神社の在り方をしない方向を定めたそうです。

全く違った二つの神社を見る思いでした。

2019/11/1 井手芳弘

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