前回はペロルの名前の由来を書かせていただきました。
文章を書きながら思い返す中で、
ペロルさんたちの想いを絶やさずに持ち続けていこうと、
あらためて思いました。
私自身、大したことはできませんが周りからの支えのおかげで
ここまで続けてくることができました。
目に見えない存在も、支えてくれているのではないか、
と思う今日この頃です。
ペロル開店の時に、店のマークも考えました。
たまに、あのマークは何ですか?
クマの足跡ですか?
などと聞かれることがあります。
シュタイナー教育を学ぶ中で、
<生きものは発生するときに一つの全体から分化していく>
ということを学びました。
そこで、円を分化させてマークを作ろうと考えました。
いろいろ分割してみた中で今の形に決まりました。
円い一つの世界を三つに分けてみました。
一つは上からの覆い、左は母親、右は子供です。
覆いは、例えば、父親であるかもしれないし、
お家であるかもしれないし、
周りの地域の輪であるかもしれないし、
親子を守ってくれる、精神的、文化的なものかもしれません。
いずれにせよ、愛情の覆いによって、
親子が安心して、すくすくと育っていきますように、
という願いを込めています。
子どもたちを育てるうえで、覆いはとても大切なものです。
ペロルもそんな存在になれたら、と願っています。
ペロルを始めるきっかけは、以下のような成り行きです。
ドイツから帰国して、とりあえず教室を始めました。
いくつかの教室をしている中で、
「シュタイナー教育の理念は素晴らしいが、
それじゃ、実際にどんなライフスタイルにし、
子どもとどのようなものを使っていけばいいの?」
などという問いに答えられないところがありました。
ちょうどそのころ、「空いている場所を何らかの形で使ってほしい。」
と親戚に頼まれたこと。
店舗を持たないで営業していた『つみきや』さんと出会ったこと、
によって店が誕生しました。
そして、名前を『つみきやペロル』にしました。
教室をやりながらだったので、つみきやさんにおんぶにだっこ状態で、
大変お世話になりました。
商売の経験がない私につみきやの原田氏はいろんなことを教えて
くれました。
そして2004年独立して、
福岡市の西の方に今の店舗でペロルを始めました。
2020/03/06