2月8日にミヒャエルデーブスさんの
講演会を、虹の会主催で行いました。
ミヒャエルデーブスさんは
ドイツのシュツットガルトにお住まいで、
長らくキリスト者共同体
(シュタイナーの助言で始まったアントロポゾフィの考えを基にしたキリスト教の教会)
の司祭を務められ、
その後その司祭になるための
ゼミナールの講師も長らく務められた方です。
ドイツに行った時に、ペロルさんと一緒に
デーブスさんの講座をシュツットガルトの
シュタイナーハウスに聞きにいったことがあり、
その内容に深い印象と問いを持ちました。
その時のテーマが
『Individualität und Personlichkeit(個と個人)』
というもので、そうか個としての存在を現すのに
そのような言葉の違いがあり、
その言葉を使って表現できないことを表していくんだ、
ととても感心したものでした。
ペロルさんも事あるごとに、
「デーブスさんはとても頭の切れる方で、
その話はとてもわかりやすく深い。」とおっしゃっていました。
今回、オイリュトミーの田原先生から、
東京にデーブスさんが来られるので
福岡の方で一緒に呼ばないか、
という提案をいただき、お呼びすることにしました。
今回は福岡の講演会が
来日の最初に行なわれることになり、
関係者の皆さんの都合がつかないこともあり、
私が空港までお迎えに行くことになりました。
飛行機が到着して、出てこられる乗客の方々を待ちながら、
いつ出てこられるかドキドキでした。
一度顔を見ていただけで、
チラシの写真から思い浮かべる顔と、
身長が190cmを越えられている、
という情報を頼りに、人の足が見えては、
デーブスさんを想像しを繰り返しました。
あるときは、女性、あるときは小柄なおじさん、
を繰り返し、とうとう現れた大柄な方。
思わず手を振り、向こうも、それにこたえられるように
明るく手を振られました。
そして、握手と思いきや、隣の方と挨拶をされ
二人で連れだって歩いて行かれました。
…
恥ずかしさに素知らぬ顔をしながら、
「あり得ない…」とつぶやいていました。
かなり遅れて出てこられたデーブスさんは
更に大柄な方で、少し疲れられた様子。
開口一番「ありがとう。本当にありがとう。」
???
「携帯が繋がらなくて。」
「連絡が取れなくて、どうなることかと心配した。」
とのお言葉でした。
恐そうな方だったらどうしよう、
と少し心配していましたが、
とても優しそうな印象で少し安心しました。
成田から羽田に向かうバスの中で、
ペロルの話になり、
「どうしてメールアドレスがペロルなのか不思議に思っていた。」
と聞かれました。
ペロルさんとの関わりとペロルの店のことを話すと、
ペロルさんとはとても懇意にされているようで、
とたんに打ち解けたようになられました。
それから
「今回の福岡のテーマは
とても3時間で話せるような内容ではない。
もっと時間を取ることは可能か?」と尋ねられました。
福岡にお呼びするのだけでも、
強行スケジュールで申し訳ないと思っていたのに、
時間を延ばしてまで話をしようというデーブスさんの
意気込みに、感謝するしかありませんでした。
「明日は、ネクタイをしていった方がいいか?」
「よろしくお願いします。」
「私はノーネクタイでいいですよね?」
「…有りえん。」
「背広…、ネクタイ…」
「しめ方忘れた…トホホ…」
「デーブスさんがそこまでしていただくのだから…」
「よし、一肌脱ぐか、いや馬子にも衣装だ!」
講演会当日は平日にもかかわらず、
たくさんの方々にご参加いただきました。
心配だった通訳も
皆さんにあまり迷惑のかからない程度で済み、
ほっと胸をなでおろしました。
もちろんデーブスさんのお話しの
素晴らしかったことは言うまでもありません。
後で参加者の方から、
デーブスさんはとても福岡が気に入られていた様子でした、とお話し頂きました。
お手伝いしていただいた方々、ありがとうございました。