215 再びドイツ研修

再びドイツへやってきました。

今回は一年ぶりではありません。

昨年の夏にライアの世界大会が

ドイツのボーデン湖畔で催され、

その時に訪れましたので、8か月ぶりです。

ここ数年ドイツ研修は春休みのころに行っています。

2月初旬にあるニュールンベルクの玩具博に

行かなくなったので、

休みの取れやすい春休みの期間中に行くようになりました。

昨年もそうだったのですが、

ちょうどイースターの期間に当たりました。

ただ、今年は春が遅いようで、

「イースターに雪が積もっているのはあり得ない。」

と口々に言われました。

それほど春とイースターの祭りは結び付いているようです。

飛行機だけは取ったものの今回も準備不足で、

バタバタと予定を組むことになりました。

降り立ったのはチューリッヒの空港。

何度か訪れているので安心です。

昨年のような冒険はなるべくしたくないと思います。

空港から、列車でドルナッハへ向かいました。

空港から、チューリッヒ駅を経てまず、

バーゼルに向かいます。

そこから他の近郊列車に乗り換えて3駅ぐらいです。

ドルナッハ駅についたのは9時近くになっていました。

そこからすぐ近くにある、

かつての修道院をホテルにしたところに向かいました。

予約を取っていませんでしたが、

部屋が空いていて泊まることが出来ました。

そこは、古い修道院をきれいに改装していて、

とても雰囲気のいいところです。

部屋には番号がなく名前が振られています。

ヨーロッパのホテルでは珍しく、

少し面喰った感じです。

そういえば日本の旅館には部屋に

名前が付いていることが多いですよね。

部屋の名前はSuchen ドイツ語で探すという意味です。

私にぴったりの名前だと思いました。

とても静かに時が流れています。

ここで修道士たちがいろんな思いを持ちながら

日々暮らしていったのだろうと思うと感慨深いものがあります。

次の朝、朝食を済ませると、荷物をホテルに預け、

丘の上のゲーテアヌムまで歩いていきました。

思いのほか時間がかからず、10分ほどで到着することが出来ました。

写真の建物はこのコーナーでも何度かご紹介したことがある、

グラスハウスと呼ばれている建物でゲーテアヌムの建設時、

窓ガラスを作った工房だったようです。

いまは、自然科学部門と農業部門が入っています。

その建物の中で、

少しヨハネス・キュールさんとお話しすることが出来ました。

キュールさんは、何度か日本へ来られたことのある方で、

自然科学部門の代表の方です。

キュールさんの仕事部屋には、

至る所にたくさんの興味深い写真や本が所狭しと置かれています。

現在の研究課題は、

<光に関して量子力学的観点とゲーテ的な観点をどう結び付けていくか>

と<季節の移り変わりの中での、木々の葉の色合いの変化と物質的変化>

だとお聞きしました。

その後、ヨハン・ボッケミュール先生のお宅にお邪魔しました。

ボッケミュール先生は元の自然科学部門の代表の方で、

植物のメタモルフォーゼを中心として

たくさんの研究をされたくさんの本を書かれています。

日本にも来られたことがあり、

福岡でも講座をしていただきました。

お宅には、ご一緒に日本を訪れられた奥さんもおられました。

御挨拶を、と思ってお伺いしましたが、

いろんなお話に花が咲きました。

自分が今課題にしていることを話すと、

ご自身が書かれた最新の本を持ってこられ、

プレゼントしていただきました。

今私が必要としているようなことが書かれているようで、

とてもありがたく受け取りました。

そして、この本を日本語訳にすることを

お約束しながらお宅を後にしました。

それから、今度は市電に乗り

バーゼル中央駅に向かうと、

そこから次の目的地であるボーデン湖に向けて

列車に乗り込みました。

何と五回の乗り換え、間にはバスの区間ありという面倒な乗継でした。

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