季節は足早にめぐっていきます。
節分問題を考えていた時には、
梅の花も咲いていなかったのですが、
今や、梅は過ぎ、いろんな花たちが、
次から次に、遅れないように、と
開いています。

今回、念願だった万華鏡づくりの
ワークショップに参加してきました。
ペロルで人気のスペーステレイドをはじめ、
たくさんの作品を作られている
山見浩司さん主催です。
山見 浩司オフィシャルサイト | YAMAMI COMPANY (yamami-co.com)

【825】山見浩司/スペーステレイド/万華鏡【次回入荷3月中旬頃】

山見さんは万華鏡の世界的な
コンクールで賞を取られている方で、
日本の万華鏡の第一人者です。

スペーステレイドは年間数本しか
売れなかったのが、
1時間で20本ほど注文が来て、
ページがダウンしたという
ペロル伝説があります。

ワークショップの当日、
電車とバスを乗り継いで、
山見さんのアトリエへ。

グーグルマップがあるから便利です。

でかいスーツケースを持っているので
(中はライアづくりの工具類)
周りの人達から、外国帰り??
と思われていそうで、
びくびく移動です。

いっそのこと、スーツケースに、
外国帰りではありません。
中身は木工工具です!
と書きたいくらいです。

到着してドアを開けると二階への階段。
うっ!イギリスのホテルを思い出す。
30キロの荷物を持ち上げながら、
(腱鞘炎の手首を心配しながら)
昇っていきます。

細長い部屋になっていて、
山見さんが優しく出迎えてくれました。

聞くと、今日の講座は一人とのこと、
やった!!
希望のものが作れるかも!?

「それじゃ、こんな感じの、ステンド
グラスが外側のものを作ります。」
「えっと、もっとシンプルな…もの」
「希望を言います。」

山見さんは、いやな顔一つせず、
奥から真鍮の管を持ってきてくれます。

「今日は、ペロルの井手さんだし、新商品開発ということで、希望を聞きます。」
とのこと、

「やったー!」

「ミラーはツウミラーに…」
「大丈夫です。」
「やったー!ツウ希望、
いやセカンドだった。」

「六角形の形にしたいです。」
次から次の希望に対して、
山見さんはてきぱきと
処理していきます。
さすがプロ中のプロです。

真鍮管の内径を測り、
六角形ができる角度を考えつつ、
ガラスのサイズを決め、
いよいよ、初めて見る、表面鏡を
カットしていきます。

専用の道具(山見さん開発)を
使いながら。

ミラーを合わせながら角度をつけて
六角形ができるようになると、
貼り付けです。

てきぱきと作業が進みます。
というか、ほとんど山見さんに
やってもらっています。

その間の作業は、
まさに目からうろこです。

「これって、体験の中から見つけられ
たものですよね?」
「もちろん。」
惜しげもなく、自分の持っている
ノウハウを教えてくれます。

こうやってたくさんの作家の方が
育って行ったのでしょう。
 
あれよ、あれよという間に、
最後の、オブジェを入れるところまで
来ました。

「この引き出しの中から
選んでください!」
いくつもの引き出しを
持ってきてくれます。

中にはたくさんのオブジェが
入っています。

「うーん、オブジェ、
自分で作っていいですか?」
最後の希望です。

雪の結晶を作るには、シャープなオブジェが必要なのです。

オパールガラスのかけらを
持ってきてもらうと、
専用の道具でカットです。

それを中に入れてみては、眺め、
山見さんにチェックを頼みます。

山見さんは、自分の作業を停めて、
覗いてくれます。

山見さんの机の上には、
製作途中の万華鏡の部品や道具が
所せましと並んでいます。

「もう少し入れたほうがいいかな?」
「この細いのも入れてみたら。」
白いガラスの細い線をいただいて、
それを折りながら入れていきます。

最後に、はんだ付けをして
完成です!

希望の万華鏡ができて大満足です。

山見さん、ありがとうございました。

2021/3/5 井手芳弘

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