サクラの花も咲き始めました。
春がやってきました。

先日、福岡の空港近くのスーパーで
プラトン立体の大根切り用の大根を
買おうと立ち寄りました。

そして、空を見上げてビックリ、
今まで見たことない雲で空が覆われて
います。

それは、流れのような、渦のような、
不思議な形をしています。
まるで、護摩炊きの初めのもくもくの
煙のたなびきのようでもあります。

早速、車をなるべく端っこに停めて、
写真撮りです。

気に留める人は誰もいません。

その形態は時間を追うごとに変化して
いきます。

何枚も写真を撮ってしまいます。
でも、なかなかうまく
そのダイナミックさが撮れません。

次の日
佐賀の諸富という場所にある幼稚園に
出かけました。

朝、高速道路を走りながら、
右側の広大な佐賀平野に目をやると、
そこには、なんともすがすがしい
雲たちが並んでいます。

昨日の雲のことを思い浮かべながら、
その広がる平和で雄大な風景から
視線を左側の山手の天山の方へ向けました。

すると、そこには、今までに
見たことのない強烈に鮮やかな虹が
谷間に出ていました。

一瞬の出来事で
「見てはいけないものを
見てしまった。」
という気持ちになりました。

今までに見たことのないような
素晴らしいものを体験すると、いつも、
「見てはいけなかったのではないか?」
という気になるのはなぜでしょう。
現象に対する畏れを感じるから
でしょうか?

早速、次のパーキングで車を停め、
撮影しようと試みますが、
そこには虹は現れていません。

写真はあきらめ、
「あの啓示的な情景を深く心に
留めておこう。」
と車を走らせていると、

なんと車のサイドミラーに
鮮やかな虹が!

「うう~!」
背後ではどうすることもできません。
背後からくるなんて卑怯です。

「虹よ消えるな!」と願いながら
インターを降りると、
コンビニで車を停め、
やっとゆっくり眺めます。
今まで見た虹の中で一番の輝きです。

とても低い虹で、その足元は色付きの
セロファンのように後ろの景色を
色づかせています。

この鮮やかさは、強烈な昼間の太陽の
輝きのおかげです。

また、山側に霧のような雨が降り、
太陽側はすっきりと晴れているせい
でもあります。

途中車を停め、
今度は田園風景の中で
虹の写真を撮ります。


自分の頭の影も入れてみます。
何とか、ぎりぎり入ります。

幼稚園の近くに行くと、
さすがに虹は消えて、いい天気です。

いろいろと用事を済ませ、
帰っていると、
今度は大きな虹がバックミラーに!

「なに?」と車を停め、眺めると、
今度はとてつもない鮮やかな大きな
虹が出ています。

「虹を川に映してみたい。」
そう思って車をUターンさせて
川の堤防に向います。

残念ながら、虹を映すことは
できません。

諦めて、山際のハクモクレンを
お参りしてから帰ることにします。

向かう途中、鮮やかな虹は
ずっと、ずっと
ついてきてくれていました。

2021/3/19 井手芳弘

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