前回のつれづれではパソコンが壊れたことを書きました。
その後、壊れたパソコンが届き、
ハードディスク(SSD)の交換を行いました。
そして、うまく立ち上がりました。
ばんざーい!
現在は、新たな中古パソコンで作業をしています。
涙が出るほど快適です。
これからは大切にしていきたいと思います。
時々講座で、
「地球と月はどっちがどっちを周っているのだろう?」
と皆さんに質問します。
「えっ?」
「月が地球の周りをまわっているに決まってるじゃん!!」
という答えがもちろん返ってきます。
「そもそもそこに<?>をつける?」
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そこで嬉しくなって
「いや、地球だって月の周りをまわっているんだよ。」
と話をします。
「シーソーと同じで、
月と地球の重さのバランスが取れたところで
お互いに回っているから、
月が回ることで地球だって腰を振っているんだ。」
「だから、動物だって、人間だってお月様を見ると、
お尻のあたりがむずむずして、
不安な気持ちになるんじゃない?」
ある時露天風呂に入って
お月様を眺めていた時のことです。
「ロケットに乗って、
宇宙に飛び出すことは一生できないよね。」
と考えていた時のことです。
ふと、
「今って、地球っていうロケットに乗って
宇宙を高速で飛び回っているわけだよね!」
って気が付いたんです。
![](https://perol.jp/shop/wp-content/uploads/2024/02/IMG_6585-683x1024.jpg)
「本当だったら、
しっかりとしたカプセルを岩盤に貼り付けて、
空気を入れ、
その中に入っていなくてはいけないんだよね。」
「おまけに、外に出るときは宇宙服を着て、
命綱を付けていないと息は出来ないし、
どこかに飛んでいってしまうよね。」
「でも、引力のおかげでそんな心配全くしなくて、
宇宙船の上に立ってカバーもしなくて
宇宙旅行ができているわけだよね。」
「地球から落ちることもないし、
空気だって閉じ込めなくても
私を取り巻いてくれている。」
「おまけに、こうやってお湯につかりながら
宇宙旅行ができている。」
周りから遮ることなく、
オープンでいられるわけです。
あまりの安定感に、今の今まで、
まさか自分たちが宇宙旅行をしているなど
露ほどにも思いませんでした。
「地球の引力って、何てありがたいんだろう。」
って、じんわりとしてしまいました。
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思えば、これまで引力や重力にはどちらかというと
嫌なイメージを持っていました。
この引力の強さがために、
強く自分の日常現実に縛り付けられている感じがしていました。
いかにしてこの重い現実から抜けて自由になろうか、
というのが私の課題でもありました。
いつも、
どこかに出かけるときに感じることですが、
日常の流れを断ち切ってどこかに出かけるというのは
とてもエネルギーがいることですよね。
ついつい、日々の忙しさの中に埋没してしまって、
先のことを考えられず、
「出かけていっても、取り立てて楽しいこともないかもしれない。」
「でも、何とか頑張って出かけてみよう。」
と重い足を引きずる感じです。
しかし、現地に到着すると、
途端に意識状態が変わって、
それまでの日々の重さから解放されて、
途端に気持ちが軽やかになってきます。
まるで、糸の切れた凧状態です。
そして、どうしてもっと早く、
そうしなかったのかと思ってしまいます。
私は、これを≪引力圏脱出≫と呼んでいます。
そうなんです。
引力に引き寄せられている間は、
とてもじゃないけれど、
引力から離れた状態は想像できないのです。
だから、とにかく力づくで引き離すしかありません。
思い返せば、
この引力から解放されることが
自分自身の課題だったような気がします。
他にも課題がたくさんあったのですが…
生まれたところは田舎でしたので世間が狭く、
親は近所のことばかり気にしていました。
当然のことだと思いますが。
私はとても大人しい子どもで、
高校時代まで一度も家から離れたことがありませんでした。
ときどき日向ぼっこで、
引力圏から離れてはいましたが。
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ところが、
大学に入り、家から離れて下宿し始めたとたんに
引力からプッチン解放されてしまったのです。
大学の下宿まで50㎞ぐらいしか離れていないのに、
ほとんど帰らず、お正月も帰っていませんでした。
たまに家に帰ると、
その重さになんともいやな気持になっていました。
それからです。
この引力圏脱出というのが私の課題となりました。
何よりも重かったのは、
長男という立場です。
「それさえなければ、
世界のどこにでも出かけて行って生きていけるのに。」
と思っていました。
今の時代考えられないことかもしれません。
それがベースとなったのか、
現状の状態から自分を引き離すということを
無理やりやってしまっていました。
そして、いつしか3年切りという
無謀なことをやってしまっていました。
同じ環境を3年で切るという動きです。
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<石の上にも3年>ではなく
<石の上にも3年まで>です。
まず、大学4年目で何とか休学し1年ほど日本を旅しました。
教師になっても、
大変な思いをして3年で区切りをつけ、
ドイツに行くための費用づくりやその他で3年ほど費やし、
ドイツに行ってから3年で
超重い地元に帰ってきてしまったのです。
それから、3年切りができていません。
ずっと同じことをし続けています。
でも、いいんです。
そもそも、ドイツに行ったことの本筋は、
強い引力圏内にありながら、
いかにしてその中で
引力につぶされないようになることだったのです。
ドイツで学んだことはとても助けになりました。
おかげさまで、強い引力圏にありながら、
重力に押しつぶされずに生きて来られたように思います。
まあ、地元では結構浮いていますが…
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そう、大事なことは、露天風呂のお湯につかりながら、
宇宙を旅する感覚をつかむことです。
そのためには、足しげく露天風呂に通い、
修行するしかありません。
「早く修行にいかなきゃ!」
2024/3/1 井手芳弘