いよいよ12月になって、寒くなってきました。
この前までの暑さがうそのようです。
木々は慌てて、
足早に色づいて遅れを取り戻そうとしています。
最近時々早起きをして、
星の観察をしたり、
朝の始まりを体験したりしています。
以前ほど早く起きるのが苦にならなくなってきています。
慣れのせいでしょうか?
加齢のせいでしょうか?
それでも、目をこすりながら、
新聞少年の歌のフレーズがよくよみがえってきます。
山田太郎さんだったでしょうか?
「雨や~嵐に~慣れ~たけ~ど、
やっぱり夜明けは、眠た~いな!」
不思議なこと、
それはやはり
真っ暗闇の星の瞬きの世界が
朝焼けの世界に変わっていくことですね。
時々、イメージの遊びをやってみます。
星空の中の一つの星が
段々と大きくなっていくところをイメージします。
それにつれて周りの世界が次第に明るくなり、
昼になっていく感じです。
いつぞやは、金星の明かりでできる影を探しに行ったことがあります。
星座のカレンダーに「金星で影ができる。」
との記述を見つけ、
なるべく暗い山奥の場所を探して出かけていきました。
残念ながら、影を見ることはできませんでした。
その代わり、と言っては何ですが、
山道でタイヤがパンクしてしまいました。
尖った石か何かを踏んだのでしょう。
大きな穴が開いてしまい。
真夜中の山奥でタイヤ交換という、
貴重な体験をさせてもらいました。
そしてつくづく、
「最近の車スペアタイヤ積んでないよね。
あれ、だめだよね。」と思ってしまいました。
考えがあらぬ方に向かってしまいました。
お日様が昇ってくる前に、まず空が明るくなってきます。
日が昇るあたりを中心に地平線の辺りが次第に明るくなります。
雲や大地にはまだお日さまの光は当たっていません。
でも雲の色は、暗い空のところでは明るく、
地平線近くなるに従い、暗くなっていきます。
空と雲のこの明るさの対比は空をとても深く、
ダイナミックに見せてくれます。
空の明るさと雲の明るさがちょうど同じようになる場所が
私は特に気に入っています。
薄いレースのような雲は高いところにある雲です。
快晴の朝もいいのですが、うっすらと雲がある朝の空は絶品です。
薄いグレーの雲が次第にピンク色に色づいていきます。
それも日が昇る方から次第にこちらへ色がついていきます。
そしてピンク色と薄いグレーの混ざり合いが生まれます。
そして、雲が薄いのでかすかに透けたりしているところもあります。
すべてが、繊細で微妙な色合いが現れています。
高貴な、清楚な美しさを感じさせてくれます。
そして、ついつい忘れてしまいます。
雲の色は白だ、ということを。
雲が平行に並んでいることで、
一か所に集まっていくような流れが生まれています。
遠近法で描かれたような雲です。
左端のところ、そして右下の地平線近くの雲が薄紫色をしています。
この場所はお日様の光が当たっていない影になったところです。
というか、お日様が射す前の雲と言えるかもしれません。
よく見ると、他の雲にも小さな薄紫の場所がたくさん見られます。
雲によってできた影の部分です。
影だと思うと灰色にしか見えませんが、
「影じゃない、影じゃない!」と念じていくと
美しい色合いが見えてきます。
右下の雲をよく見てみると、
イルカさんたちの群れです。
薄紫のイルカさんたちが山際の空を楽しそうに泳いでいます。
雲のふちが白く輝き始めました。
空に明るく白い太陽が輝き始めたのでしょう。
まだ地上からは見ることはできませんが。
日の出前のもう一つの楽しみは、
地平線に現れる、地球影という美しい青紫の色の帯です。
まるで地球のオーラのような美しい色合いです。
<これは太陽光線を地球が遮ることでできる影が空に投影されたものである>
と知った時はとても驚きました。
このことを人に伝えて、何人の人にも感謝されました。
心を動かされる現象です。
いつ学んだのか忘れてしまいました。
雲の色は実は白だというのです。
ちょうど雲のところに白い紙を置くと、
その紙が朝日を受けてピンクに色づきます。
色づいている場所から見ると、
色づかせている基になっている真っ赤な太陽が見え、
それが白を色づかせています。
薄紫の場所からは、まだ光の当たっていない大地が見えるのかもしれません。
地上にいながら、気持ちが雲のところに飛んで行けて心地よくなります。
この考えは、いろんなことに役に立っています。
輝いている人を見たときに、
「多分その人からはその輝きの基になるものが見えているんだろうな。」
と想像します。
日が昇ってきます。
やっと地上に光が訪れました。
遠くの山々や樹々、畑、ススキがお日さまの光を受けて輝いています。
みんな、「ああ、あそこにお日様がいるね!」
と微笑みながら話をしているようです。
2024/12/06 井手芳弘
地球影!はじめて知りました!
知ることができてと手も嬉しいです。そして早くそれを見たくなりました。教えてくださりありがとうございます。
井手さんが見てきた風景の写真を見ていると、人はこういうとき可聴領域を越えて届く音楽を聴いてるんじゃないかと思いました。
都会だと、地平線が見られるところを見つけるのに一苦労。。
田舎に住んでる両親は、これを聴いてるから年取ってもあんなに元気なのかなと思ったり。布団の中でも聴こえてるのかなとか(笑)
輝いている人を見たときの考え方にも、ときめきます。
その人からはその輝きの基になるものが見えている、、、
これから輝いている人を見つけるのが楽しみになります!
輝きの基になるもの、、それを想像するとき、形は見えないけど、心の目では何かが見えそうな。。。
すどうさま、
コメントありがとうございます。
深いところまで感じていただけてうれしいです。
地球影の画像を添付するのを忘れました。
アップしますのでよろしかったら見てください。
地球影をみつけて、その光で輝きますように。
ペロルいで