11月に入り、ようやく「秋」を感じられるようになってきました。
これまで、秋なのに何故か秋らしさを感じられないのは、
自分の感覚が鈍ってきたせいだろうと思っていましたが、
ついにその感覚が訪れました。
嬉しいものです。
何だかひと月遅れた気がします。

車を走らせていると、
道路脇のススキが銀色に輝いているのが見えました。
なんて美しい光景でしょう。
初めてその美しさに気づいたような気がします。
これからは、秋の日々をゆっくりと楽しんでみたいと思います。

秋になると、広い公園へ行きたくなります。
広い芝生が果てしなく続き、
その中に大きな木が生えていて、
先がかすんで見えなくなっている、そんな場所です。
まだそういう場所に出会ったことはありませんが、
いつか巡り会えるかもしれません。
そこに行くとツァラトゥストラに会えるような気がしています。
皆さん、ご存じでしたら教えてください。

とにかく、ぼーっとしてしまう季節です。
ぼーっとし続けたいのですが、
そういうわけにも行けません。
今年も星座のカレンダーがやってきました。
説明文の翻訳が待っています。
自分の勉強もかねて、毎年30部ほどとっています。
翻訳は大変ですが、
毎年、新たなことが分かって目から鱗の状態です。

来年はなんと<同じ日に金星が朝と晩の両方で見える日がある>とのこと、
驚きでしかありません。
最初、意味合いが分からずに、
作者の日付の間違いか、と思い、
連絡しようと思ったぐらいです。
なぜそうなるか、さっぱりわかりません。
不思議でなりません。

少し楽になればと思い、
スキャンしてグーグル翻訳にトライしました。
世の中は便利になったものです。

うーん、ほとんどダメでした。
残念~
どうも、<天体の知識が全くない人がとにかく訳してみました>という感じで、
なんとなく文章にはなっているのですが、
全然違う意味になっています。
それでも、数字や星や人の名前などは使えそうな感じです。

次にDeepLをトライしました。
グーグル翻訳よりもましですが、
やはり文章力はあっても、
専門的な理解ができていないところが
あだとなっているようです。

結局、ドイツ語の文章をしっかり読みながら、
文章を修正していく感じです。
それでも、こちらの勘違いなどを確認できる点は助かります。
スキャンしたり、文章をコピペしたり、などの手間を考えると、
どちらが早かったのかは分りません。

翻訳し終えて、皆さんに提供できてすっきりです。

慣れてきたはずの仕事も、本来なら楽になっているはずなのに、
なぜか余計に忙しくなっている気がします。
気のせいでしょうか?
それとも年齢とともに能力が少しずつ衰えているせいでしょうか?
忙しいことはいいことだ、とよく言われます。

そんな中でやりたいと思っていること一つが「本の出版」です。
現在1冊の本を出版に向けて準備しています。
以前訳文を付けて販売していた『糸掛けグラフィック』の日本語版です。
この本は昨年から取り組んでいますが、じっくりと手間をかけています。

そのほかにも、ペロルや教室などで取り組んでいる手作りの本。
トランスパレント絵の作り方の本。
個人的なものとしては『天体の本』、『光学』の本などです。

とりあえず、SNSなどで発信するのも良いのかもしれません。
古風な人間なので、じっくりと書きたい気もしています。

構想として今、考えているのは『新常識』です。
そのことを知ると、
とても生きていくことが楽になるのに(個人的な見解です)、
なぜか、一般には広まっていないことについてです。
ネットなどで探せば出てくることなのに、
なぜかみんな知らずにいる事柄です。

いくつか挙げてみると:

  1. 月が地球の周りをまわっているだけでなく、地球も月の周りをまわっている。
  2. 天動説は昔の間違った説ではない。
  3. 無重力は存在しない。
  4. 遠くにあるものが一番自分と一緒に動く。
  5. 光は目に見えない。
  6. 虹の中心は自分である。
  7. 影の中心は自分の影である。
  8. 私たち一人一人は自分の星空を持っている。
  9. 自分の内側にも無限がある。
    などなど、
    ちょっととらえ方を変えたようなものもありますが…

あるとき、ふと気が付いたこともあります。
小学生の頃です。
学校で、お日様の光を集めて黒い紙を焼くとき、
集まった光の点を先生が「焦点」と呼んでいたような気がします。
理科の先生をしていた私もそう思い続けていました。
よくよく考えてみるとそうではないということが分かりました。
たまたま、よくよく考えてみて気が付いたことなので、
多分、よくよく考えていないことの中には、
たくさんの発見があるかもしれません。

ゲーテはどこかで
「知るということは、不思議が1つ増えることだ。」
と言っています。

世界が、不思議さでいっぱいになりますように。

2024/11/15 井手芳弘

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