第19回

そう、それはある一日。

講座が終わり、保育園のイスの打ち合わせに向かう。

久々に天気のいい日。

空を眺める。

車を走らせながら常に空が気になる。

不思議な雲が生まれる予感。

何度も何度も空を見てしまう。

やっぱり幻日が現れている!

危ない危ない。

ついつい見晴らしのいいコンビニで車を止め、空の写真を撮る。

うーん 写真を撮ることで満足していない?

空は不思議だ、空気が無ければ太陽が照り付けるだけの毎日ほぼ同じような単純な眺めだろう。

空はそれを日々違ったものにしてくれる。

空気はやっぱり人の感情のようだ。

・・・・・・

影がはっきり出ている。

車を走らせながら、面白いと思っても通り過ぎることが多い。

立ち止まることが結構大変だ、と感じるのは私だけだろうか?

面白い、立ち止まってみてみようか、でも止まるのは大変だし、時間はないし、

こんなチャンスは何度でもあるさと思っているうちにいよいよ遠く過ぎ去ってしまう。

車をずいぶん走らせたところで何とか車を止め、

苦笑しながら車をUターンさせて自分自身を引きずるように戻る。

ただただ、このチャンスは二度と訪れないかもしれない、

後悔したくない、という強迫観念にとらわれて。

何が撮りたかったかって?

単に影の写真、自分の影とポールの影。

それがいったいどうしたの?

ただ、自分の影が真っ直ぐに立っているのとポールの影が

自分の影に寄り添っているのを撮りたかっただけ。

工場の煙突から水蒸気の煙が出ている。

なんだか 太陽と重ねてみると 虹色現象が見えそうだ。

でも太陽と重なる場所は駐車スペースが無いし、

これはいくらなんでも止まれない。

後ろに車がやってこないのを見計らって、ゆっくり走ってみる。

通り過ぎて、やっぱり写真撮って見よう。

大きく道を迂回してまたもとのコースをたどる。

車が来ない、えーい 止めちゃえ

急いで車から出ると、パシャ パシャすぐに

車に乗り込む。

いいや。

撮れたからいいや。

2005.02.04.

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