何人かの方から前回のつれづれに関する感想をいただきました。
読んでいただいているんだな、と嬉しくなります。
そんな中で、SieとDuの読み方がわからない、というお言葉がありましたので、お知らせします。
Sieはジィ、Duはドゥです。前回書こうとし始めていたのは、実はトリオという題名でした。
前回書いたニーダー氏とアレキサンダー氏、それにもう一人はブレフェルト氏です。
ブレフェルト氏は以前のつれづれでも書いたのですが、
不思議でとっても深い音を出すゴングその他の金属製の楽器を作られている方です。
この楽器は、シュタイナーの音楽療法の第一人者竹田先生が使われていて、
そのドイツの先生であるブラス先生も使われている楽器です。
ブラス先生が福岡に来ていただいた際には、このブレフェルト氏の作った楽器を使って講座をされました。
音楽療法の学会などで店を出すときには必ずこの楽器を持っていってパフォーマンスをするのですが、
注文いただいてもなかなか作ってくれなくて(これは結構有名な話)、
今回、プレッシャーをかけるためにも訪れました。
最初はとても近寄りがたい感じがあったのですが、
何度となく訪れる中で、だいぶ慣れてにこやかに話ができるようになりました。
そうすると、何となく愛嬌さえ感じるから不思議です。
彼との会話で覚えている言葉
「ぼくと仕事するの、末恐ろしいだろ?!(ちっとも進まないから、という意)」
「ぼくは、プレッシャーを与えられないと仕事できないんだ。」
私自身似た傾向があるので、とても気をつけなければいけません。
でも、彼の生み出す音の世界は最高です。
不思議なことにこの3人は偶然にもかなり近くに住んでいて、わたしとしてはとても便利でもあります。
この、トリオと書きたくなる気安さと愛すべき感じは一体何なのかな、と思います。
まず、彼らが男であること
(男どもがたむろして一緒にそぞろ歩き、私もその中に加えてもらって後から付いていく感じの気安さ)。
次に、三人の性格は、違いすぎるくらいに違って個性的なのですが、
壁を作らず自分をそのまま出しているところだと思います。
個性的過ぎて変人の領域にいるのに(ごめんなさい本当のこと言って)
固意地張ったところがなく、理屈っぽい気難しさがないのでしょう。
そして、何よりも、アントロポゾフィー(人智学)を学ぶ目的とせずに、
それを道具として使うことで物質と向き合い、それを通して遠くを見据えているところだと思います。
2006.03.17.