第73回 私の仕事場

ゴールデンウィークがやってきました。

あまり調子がよくありません。

五月病なのでしょうか。

仕事がうまくいっていないからなのでしょうか。

調子がよくないことをこのつれづれにつれづれと書いてしまっても、

皆さんに不快な思いをさせるだけですし(一応気は使っているつもりです)、
そうじゃないことを書こうとすると何もかけなくて…

中学校の卒業文集を思い出します。

書き出しが「ずっと机の前に座っていて何にもかけない…」でした。

部屋が整理できないこと、忘れ物が多いこと、

時間に遅れること、すべてあのころから成長していません。

それどころか、ますますひどくなっていっているようです。

使っている部屋の数も増えていますから。

母親も同居同然なので、

子どもたちの前で「あんたこんなに散らかさんで、もっと片付けんね。」と注意するものですから、

とてもじゃないですが、子どもたちに偉そうにすることができません。

もちろん店のほうでも偉そうにできません。

多分私の店での課題は、もっと立派に、

威厳と確信のある態度で店のスタッフに接する事ができるようになること、なのでしょう。

こういうときは、そう、楽しい場所を思い浮かべることに…しましょう。

唯一の私の仕事の利点は、<仕事をする場所を選ばない仕事がある>ということです。

もちろん店の業務や教室や木工や各作業は各所定の場所が必要ですが、

文章を書いたり、注文書を作ったり、講座の予定を立てたり、などは室内でやる必要はありません。

そう、どこでやりたいかって、もちろん人の少ないところです。

あの楽しかった時間を思い出しましょう。

私の好きな仕事場、それはここです。

桜が満開をやや過ぎたある一日、仕事をするためにこの場所を訪れました。

もちろん人影はなく、一人でこの桜の場所を満喫します。

本当ならば、日がな一日ゆっくりと桜を眺めながら過ごしたいところですが、そういうわけにもいきません。

石のベンチとテーブルの上にパソコンを置き早速作業に入ります。

晴れた日を無駄にしていないという気持ちと仕事をしているということで、心は晴れやかです。

ふと、視線を地面にやるとそこにはすでにたくさんの桜の花びらが落ちています。

よく見ると、その桜の花びらにきれいな斑点をたくさん見つけました。

「えっ?桜にこんな模様がついたのあったっけ?

なんだか違う花びらみたいだな。」と思いその花びらを取り上げてみてびっくり、

なんと、花の裏側に小さな朝露がたくさん付いてそれが透けて斑点として見えていたんです。

そう、楽しかったなあ。

風景って、透けててほしいよね。

背景がそのまま別の世界につながっているような、

思い出の世界につながっているような、そんな場所って気持ちがいいですよね。

<少し気持ちが楽になってきました>

車で走っているときも、自分がどこから来てどこへ向かっているのか、

を忘れたとき目の前の景色が永遠へつながり始めるように思います。

一日仕事をして帰っていきながら、思いました。

「また来よう。なるべく家でできる仕事を効率よく終わらせて。」

これって現実逃避かなー?

2007.05.04.

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