前回は思いもかけず、ブロッケン現象の反響をいただきました。

チャンスは思いもかけないときにやってくるものです。

そのためには、常に心の準備とカメラの準備が必要です。

最近、店のスタッフと一緒にフォトショップなるもののレクチャーを受けました。

以前、ペロルのHPを担当していただいていたSさんが講師です。

そして、どれだけ画像を加工していけるのか、

ということに驚いてしまいました。

Sさん曰く、「今のほとんどの写真は何らかの加工をされている。」とのこと。

確かに、ネット上で現れる画像の中に不自然に感じるものがあるな、

とは思っていましたが、ここまでとは…

そういえば、先日、東京のある曲がり角のお店にはってあるポスターに

目が止まりました。

出初式の写真で、そこに虹が出ています。

見た途端に、なんとなく違和感を感じました。

どうも、合成っぽいのです。

合成写真を見破るのが趣味な私は、久々に獲物を見つけて、ニンマリです。

ポスターの一部の拡大です。

「どこかがおかしい、どこかがおかしい。」

「おかしいのはどこだろう?」

お菓子屋さんの横の壁をじーっと見続けます。

そういえば、別府の杉乃井ホテルの棚湯につかっている2人の女性のポスター

数枚を眺めた時以来のような気もします。

懐かしさがこみ上げてきます。

あの時も20分ほどじーっと観察したあげく、

やっと合成であることを見破りました。

(感覚的には30分です)

さぞかし、周りで見ていた人は変な人だと思ったでしょう。

この出初式のポスターはそこまで時間は掛かりませんでした。

虹が地面と接すると思われるところに境がきっぱりとついていたのです。

虹は地面の上から出るわけではなく見ている人の近くにできるため、

はっきりと境はつかないのです。

きっと合成した人は、「虹は地面の上にできるから、」と考えて、

勘違いして地面とのラインをつけてしまったのです。

見破ると「なんだ、そんな簡単なこと!」と思うかもしれませんが、

手品と一緒で、種を知る前は全く分からないものです。

写真を撮って、すっきりしながらその日の教室に向かうと、

参加者の方が、たまたま別の地域の出初式の写真付き案内を

貰ってこられていました。

そこにはやはり同じように虹ができています。

でもこちらのほうは、分かりません。

研究のためにそのチラシをもらってきました。

いまだにわかりません。

ということで、私のつれづれの写真は生写真(?)で行きたいと思います。

つまり、カメラで撮ったまま、無加工の写真を使いたいとおもいます。

というか、加工の方法も今のところ分かっていません。

これまでもそうだった、と思っていたら、

Sさん曰く、以前のつれづれの画像は時々加工していた、そうです。

私が写真を撮るときに大切にしていることは、

車で走っていて、ふと気になるものがあった時に、引き返すことです。

それはなかなか、難しく、面倒なことです。

そんな時に限って、先まで行ってもUターンできる場所がありません。

小人さんがいたずらします。

ついつい、流れに任せて、「もういいや。」となるところを、

身を引きはがすようにして戻ってきます。

梅の花が鮮やかな場所を通り過ぎ、戻ってきて写真を撮りました。

枯れ枝と背景の深い影、そして梅の花

その3つがとても絶妙な色合いです。

続いて、その中の陰になっている部分の花を撮ってみました。

近頃、日陰になっているものの美しさ、鮮やかさに気づき始めたからです。

やはり、年を経たからだと思います。

枯れ枝に反射する光の筋と梅の花の組み合わせもきれいです。

しばらく走ると、今度は光を受けて不思議に輝くススキのそばを

通り過ぎました。

頑張って戻り、車を止め、パチリ。

なかなかいい感じです。

何枚も撮ってしまいます。

新作の白黒ストライプ巨大カマンベールが積まれていました。

これまでは、白一色しか見たことがありませんでした。

眺めていると、なんだか小人になった感じです。

中には牧草がたくさん詰まっています。

「これ、作るの見てるの面白いんだよね。」

「子どもだったら絶対にはまるな。」

と思いながらパチリ。

これは、Uターンせずに撮影することができました。

これはおまけ。

「地面から椿の花が!」と思ったら、なんと落ちた花がちょこんとそこに落ち着いたようです。

いい納まりです。

春は間近です。

2019.02.01井手芳弘

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