先日、梅雨のさなか、沖縄に行ってきました。
(というか、6月21日なのに九州はまだ梅雨入りしていなかった)
ペロルライアをたくさんご購入いただき、
そのペロルライアを使って講座を企画していただいたので、
再度訪れることになりました。
前回はそこの施設に泊めていただきましたが、
今回は少し早めにやってきて、
沖縄の海を眺めながら、仕事をしようとの計画です。
前回はピーチ航空を使い、
ターミナルからかなり離れたところに降り、
そこから30分ほどかけてターミナルへ移動しましたが、
今回はスカイマークで直接ターミナルに着いたので便利です。
空港に降り立つと、皆さんアロハシャツです。
これでもう南国、開放的な気分です。
モノレールに乗り、駅で降りて、歩いてニコニコレンタカーに向かいます。
このレンタカー屋さんは料金が安い分だけ、
少し公共交通の便が悪いところにあったりします。
梅雨時(一月ほど前なので)の晴れ間なので、
早速車で平和祈念公園に出かけました。
毎年、ここで平和祈念式典が行われているところです。
そこにある資料館に行き、沖縄戦の内容を知ることが出来、
今の平和な時につながる時代に、これほどのことが起きた事実に
今更ながら驚きを隠せませんでした。
公園の一画には慰霊碑が並び、
黒い石に亡くなった方々の名前が刻まれていました。
そこには、何組かの人たちが、石をきれいに洗って、磨かれていました。
単なる公園ではなく、人々の想いと願いと悲しみが詰まったところなんだ、
と実感しました。
帰りに、祈念式典があるモニュメントと対になる時計台のところに行きました。
下のところに文字が書いてあるので、なんだろう、と見てみると故障の文字。
公園の管理事務所に行って聞いてみると、
なんと2年前から故障しているとのこと。
「どうして修理しないんですか?」と聞くと、「県の管理ですから…。」
と答えられました。
平和公園から、次にひめゆりの塔の方へ向かいました。
こちらは道路沿いの狭い一角にあり、
まわりに民間の駐車場がたくさんあります。なんと、どれも無料です。
おまけに無料なのにわざわざ駐車場に誘導してくれて、
信号機が変わると、「気を付けてわたってください。」
とアナウンスまでしてくれます。
おまけに、「見学が終わったら、こちらで休んで帰ってください。」
と親切です。
奈良のお寺の駐車場とは違います。
(すみません、奈良はお寺の管理の駐車場で、お寺の管理費も含まれてのことか、と思います)
入口から中に入ると、正面に深くて中が広いガマ(洞窟)がありました。
なんと、その中に病院があり、女学生たちはそこで働いていたそうです。
そこからしばらく走ると、琉球漆器の店があり、
工場見学OK の看板が上がっていました。
工場見学はベネチア以来です。
ワクワクしながら行くと
残念ながら昨年の台風で2階の工場部分が被害を受け、
まだ見学はできないということでした。
でも、風変わりな(私から見ると)仏壇について店の人に質問すると、
話がどんどん進み、戦争中の話をしてくれました。
ここの場所に住んでる人は昔からここにいたのではなく、
以前に住んでいた人たちは戦争と共にほとんどがいなくなってしまったそうです。
またしばらく走ると、琉球ガラス村というものがあり、寄ってみました。
オープンの工房では作業をそのまま見ることが出来ます。
ベネチアの工房(ムラノ島)では特別な場所で、ショー的な見学で、おまけに入場料を取っていましたが、ここは見放題、無料です。
なんだか、どこかの宣伝文句みたいです。
その後、隣のお店および展示資料館に行き、作られた沢山の器を見ることが出来ました。
また資料館では琉球ガラスの歴史、それにベネチアガラスとの交流によって生まれた作品が展示されていました。
あとは、ひたすら車を走らせ、沖縄渋滞に巻き込まれ、恩納村のホテルについたのは海に夕日が沈みかけの時間でした。
長い一日でした。
2019/8/2 井手芳弘