お盆過ぎに、金沢へ行ってきました。
毎年この時期に行われているミュージックケア大会に出店するためです。
昨年はつくば、一昨年は新潟でした。
つくばでは、つくばライアの会の皆様と楽しい交流がありました。
新潟では、念願の鳥海山に登ることが出来ました。
今年は、白山に登る予定を立ててきました。
こう書いていると、何しに行ってるの?
という感想を持たれるかもしれませんが、しっかり仕事をしています。
前回に金沢を訪れたときは、兼六園と21世紀美術館を訪ね、
その後おわら風の盆に行き、貴重な体験をしました。
10年ぶり以上でしょうか?
21世紀美術館では大きな虹が出て、
虹を測る男のブロンズ像に虹を測らせて写真を撮った
楽しい思い出があります。
今回は金箔を買おうと予定していました。
なかなか時間が空かず、金箔屋さんの情報もつかめず、
途中の商工会館で場所を聞いて向かうことにしました。
前回来たときは、たくさん見学したような気がしましたが…
それにしても、街を歩くと西洋系の外国の旅行者にたくさん出会います。
教えてもらった金箔屋さんは21世紀美術館のすぐそばにありました。
店の前では、若者たちが金箔ソフトを食べています。
「なんだ、良く知られたメジャーな店なんだ。」と驚きです。
店に入り、さっそく「金箔をください。」というと、
金箔のリストが出てきてたくさんの種類があります。
それぞれ10枚単位の価格が書いてあります。
純金にも2種類あるようで、どう違うかを聞いている間にも、
金箔ソフトをお客さんが買いに来ます。
お店の女性は、ソフトクリームの機械のところに行くと、
コーンにソフトクリームをのせ、
その上に味海苔より少し大きめの金箔を手際よく貼り付けます。
すると、金箔はスッーとソフトに張り付きお客さんの手に渡ります。
申し訳なく思いながら、続きの質問をします。
やっとの思いで金箔を買いました。
店を出ると、目の前の21世紀美術館に自然と足が向かいました。
なんとなく足を踏み入れると、お金を取られません。
入場料がいるところまでとりあえず歩いてみようと進んでいくと、
虹を測る男のそばを通り、
なんとジェームス・タレルのオープンスカイへたどり着きました。
そう、前回の21世紀美術館の訪問は
このオープンスカイが目当てだったのです。
タレルのオープンスカイは、新潟の十日町にある光の館、
直島の地中美術館にもあり、そこでたくさんの貴重な体験をしました。
今回は、あいにくの小雨交じりで、天井から雨が降ってきていました。
オープンですから当たり前です。
床は濡れていましたが、周りをとり巻いているベンチは濡れておらず、
腰を下ろしながら四角に切り取られた空を眺めることが出来ました。
オープンスカイの天井に空いた四角の窓から空を見続けると、
立体感、遠近感がなくなって、
まるで、天井にスクリーンがあるような
不思議な感覚になります。
それは、とても不思議な体験です。
スクリーンから雨が落ちてくるような体験を楽しみながら、
座り続けていると、室内の壁に明かりがともりました。
「えっ?サンセットプログラムの体験ができるの?」
サンセットプログラムというのは、
光の館や地中美術館でも体験したもので、
夕暮れ共に、空の色が不思議な色に変化することを体験できるものです。
喜んだのもつかの間、閉館のアナウンスが音楽と共に流れてきました。
「残念」と6時ギリギリまで居続け、それから出口に向かいました。
途中、閉館準備をしている係の方に聞くと、
オープンスカイの場所は、10時までオープンだとのこと。
さすがオープンスカイ!
急いで戻ると、
灰色の空がきれいな青い色に変化していくのを
ゆっくりと堪能することが出来ました。
21世紀美術館よ、ありがとう!
2019/09/06