音楽療法の出店の仕事をきちんとしっかりと終え、
荷物を送り終えたら、白山です。
いや、その前にレンタカーを借りなければなりません。
たまたま音楽療法の会場から歩いて行けるところに
レンタカー屋さんがあったのでそこで借りることにしていました。
歩いている途中にすっぽんの看板があり、中の商品(?)を眺めていると、
窓越しにおばさんがくいくいと手招きをしています。
招かれるまま中に入り、
5分間ですっぽんの黒焼きを丸ごと粉にできる
という秘密兵器を見せていただきました。
すっぽん入り栄養ドリンクを進められましたが、
「今は疲れていないので白山登山で疲れたら来ますね。」
と言い残してお暇しました。
レンタカーを借り、金沢の市街地から走ること約1時間、
白山比咩神社に辿り着きました。
小雨がパラつき、あたりはすでに薄暗くなっていました。
もう、神社には人影もなく、あたりはひっそりと静まり返っていました。
代表的な白山の神社が三つありますが、
この神社はその中でも一番立派な神社で、
白山山頂近くにも奥社があり、
7,8月にはその奥社に神主さんが常駐されるそうです。
昔はここに馬を止め、歩いて登ったとのことです。
でも、今の登山道の始まりまで、
ここからさらに1時間ほど車で走らなければなりません。
昔の登山がいかに大変だったか、が思われます。
更に走ると、道の両側にコンビニがありました。
コンビニの人に「これから白山登山道までコンビニありますか?」
と聞くと、無いとのこと。
ここから登り口まで50分はあります。もうコンビニないんだ…
何とも言えない、山の奥深さを感じます。
そこで、晩御飯と山での朝食、さらに山でのお昼を買い込みました。
登り口のところに旅館があったのですが、
数日前にネットで調べると満室、とのこと、
旅館の温泉にだけ入り、車で泊まることにしました。
7時近くで旅館に入ると、もう外のお客様の時間は終わっている、
とのことでしたが、かわいそうに見えたのか入れてくれました。
「ここに泊まりたかったけど、満室で…」
というと、「ネット枠以外に確保しているので、部屋は空いていましたけど、」
「今日はもう遅いのでだめですけど…」と言われました。
温泉は、ほんのわずかに炭酸を含んだ、とっても気持ちのいいもので、
300m上流から引いた源泉かけ流し(ややぬるめ)、
それと加熱した浴槽に分かれていました。
上機嫌で歌を唄っていると、屈強な若者たちと男の子が一人入ってきました。
訊いてみると、この近くの山の工事現場で働いているとのこと、
男の子は旅館の子でした。
ここまでの道路も冬季は閉鎖されるので、この旅館も冬は閉鎖されるとのこと、ひしひしと山の奥深さを感じます。
登山口までは10分ぐらいだけど、駐車場はあまり広くないし、
トイレもないかもしれないから隣りの広い駐車場に泊まるといいよ、と
旅館の方に教えていただきました。
ずっといい天気が続いていましたが、次の日からはずっと雨の予報、
こうなったら成るようにしかならない。
そう思いながら、深い眠りにつきました。
明日は早起きだ!
2019/09/20