明けましておめでとうございます。

2回目の挨拶です。

 

1月25日、いよいよ、旧暦のお正月の到来です。

旧暦のお正月は春の訪れ

生命活動の始まり、

農作業の始まりなどだったように聞いた気がします。

 

今年の冬は暖冬で、その感覚が薄れた感じですが、

確実に光は変わっている気がします。

昔はお正月は、大掃除で家の中を掃除したり、

除夜の鐘で心の中をそうじしたりするだけでなく、

何日間も断食したり、肉を断ったりして、

体の中もきれいにしていたようです。

 

「鬼は外、福は内」と言いながら豆をまく節分の行事は、

旧暦では大みそかに行われていて、

家の中の邪気も払っていました。

 

ある時、教室の子どもから「節分で追いやられた鬼はどこに行くの?」

ときかれたことがあります。

そんなことは考えたこともないので、

「さあ、とこいくんだろうね?」

と答えたように思います。

よく考えてみて気づきました。

外へ出ていった鬼は外で鬼たちの仲間と一緒に元気に楽しく暮らし、

またいつしか、内に入ってくるんだと。

 

鬼はなくならない。

常に内に入ってこようとするから、

定期的に内をクリーニングして外へ出してやらなければいけない、と。

 

鬼も自分の一部だから鬼を殺してしまうのではなく、

鬼のいる場所を整理してあげる。

 

でも、車の中をきれいにするためにゴミを車の外に投げ捨てる、ことではないように思います。

なんだかわかりませんが、自分の中をきれいにすると、

周りの世界もそれに呼応してきれいになっていくように思います。

私たちの世界は不思議です。

と書きながら、

自分の部屋や家はとんでもない状態にあるのに気が付きました。

内面も呼応しているのでしょうか?

でも、ペロルはどんどん整理されていきます。

      *  *

それでも、だからか、整理された自然の中を歩くのは、

自分の中も整理されていくようで大好きです。

 

樹々は葉を落とし、枝だけに整理され、

地面は植物たちが枯れ、床屋で五分刈りにされたようです。

整理された草木を透して、お日さまの光が地面まで届いています。

空気は冷たく澄んでいますが、光は地面を優しく照らし、

芯を温めているようです。

 

山羊座のお宮に奉納されたお日さまはとてもやさしく穏やかです。

 

お日さまの光はお日さまのまなざしなんだ、とある時に気が付いたのですが、

これはとても良い発見でした。

夏はちょっときつい気がしますが、

 

この季節に日向ぼっこをしながらお日さまからの光を浴びるて、お日さまからの温かいまなざしを受けるのは最高です。

コートを深々とかぶり、丘を下りていくと、そこは周りの世界が見えない空間です。

とたんに、世界は限られた空間から、現実の世界を抜け、

空は永遠の世界へとつながります。

しばし、お日さまの光で心の芯を温めると、また再び元気を取り戻し、

現実の世界へ上がっていきます。

2020/01/24 井手芳弘

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