188 光と色の話・18

うおー! パラッ パラッ

うおー! パラッ パラッ

「・・・なにやってんの?!」

えっ?

お祓い・・・

「鬼が豆撒いてどうするの?」

「おまけに、節分とうに過ぎてるけど…」

鬼違う…

これ、なまはげ… のつもり

憑きもの多すぎるから、強力お祓いをやってた…

「・・・」

「ところで、この前の赤の話だけど、ふと、赤い色ってなぜ赤いんだろうって考えた。」

良い問いだね。

偉い人が言っていた。

問いが生まれたら、そこにもう答えが含まれているようなものだって…

この前お話ししていて、何か質問ないですか?ってきいたら。

どんなことを質問すればいいですか?って質問された。

「で、なんて答えたの?」

質問が深すぎて答えられないって…

「人前でも、訳の分からないこと言ってんだね〜!」

そう、思い出した。

子どもたちの前で話してる時に、何か質問ないですか?ってきいたら

どんなことでもいいですか?って言うから、何でもいいよって答えたら、

リンゴはどうして赤いんですか?ってきかれた。

そして、始めてリンゴがなぜ赤いか考えた。

「答えたの?」

リンゴは赤でなくてはならない。って

「青リンゴもあるのに?」

そう、それからリンゴの意味が分り始めた。

「・・・?」

そう、赤の話だけど

この話はしたような気もするけれど、詩人のゲーテがなぜ夕日は赤いかってことを説明しているんだ。

空気の中には濁りがあって、光がその濁りの中を通ってくれば来るほど赤くなっていくって。

夕暮れになれば、大気圏の空気の層をよりたくさん通るから、太陽は赤くなるって言うわけさ。

白いものが空気の層を通ることで赤くなる。神さまの白はこの地上の私たちの世界では黄色から赤になる。

赤い色は光が物質的なもの(空気中の濁り)にさえぎられることで、最終的には赤になる、そして黒で消えていく。

赤い色は、地上に降りてきた物質的な神さまの光なわけ。

血液の中の赤い色の中にも神さまの光が入っているし、リンゴの赤い色にも、なまはげにも、獅子舞にも、天狗にも。

それらの赤いものが、地上的なものとして私たちを清めてくれる。白いものが空から清めてくれるのに対して…

さあ、豆まき続けなきゃ~!

「えっ?またやるの?」

「…」

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