203 教室展示会

今年も、福岡シュタイナー教室の

子どもたちの展示会を行いました。

いつもは教室をおこなっている場所に所狭しと、

子どもたちの絵や手づくりの作品、

手づくりコーナー、バザーコーナーがひしめき合い、

子どもたちの明るい声が響きます。

お母さん方、お父さん方には開催にあたり、

いつも大変な労力をかけていただき感謝するばかりです。

中学生、高校生の子どもたちも

手伝いのために参加してくれて、とても嬉しいです。

今回は、前に教室に来てくれていた

大学生になった子も手伝ってくれました。

みんな、大きくなって頼もしくなって、

対等に話が出来るのがとても嬉しいです。

小さな子どもたちのための手づくりコーナーの手伝いや

バザーの手伝いなどしてくれました。

私がドイツから戻ってきて最初に教室を始めたのもこの近くでした。

今から、20年ほど前のことです。

 

最初は、原北公民館、大原公民館というところで行ない、

次に西福岡教会というところにお世話になり、

ペロルとラウムを作ることになり、

こちらに移ってきました。

 

それまで、展示会を別の場所で行っていましたが、

ここに来てから展示会+バザーをこの場所で行うことになりました。

最初に公民館で教室を始めたときは、

興味を持っていただいた方々によって、

自主的に運営していただき、その中で教えました。

 

もちろん初めての試みですし、

見てきたシュタイナー学校の形態とも違う、

もちろん公立の学校や、塾とも違う、まったく新たな形態で、

何も分からずに、一生懸命にやりました。

もちろん、今もわからないことだらけですが…

 

その時の教室の名残として、

水絵の会という今の中学生のクラスがあります。

あるときは、十数名、あるときは2名という時期を経て、

現在8名の子どもが通ってくれています。

このクラスは現在月に一回行なっていますが、

以前は他のクラス同様、毎週行っていました。

シュタイナー教育の考え方をベースにしているとはいえ、

教室は毎回子どもたちとの体当たり日々でした。

公立中学校の教師の経験から(3年間しかしていませんが…

子どもたちにその話をすると、

「あり得ない!先生が学校の先生だったなんて!

つとまりそうじゃないじゃん!」といわれます。)、

子どもたちに強制をしないで、

お願いすることでやっていくこと。

怒る、という手を使わないでやっていくこと、

をモットーに取り組みました。

考えることと実際はもちろん違っていて、

とにかく一生懸命にやるしかありませんでした。

子どもたちもその姿勢に混乱することがあったようです。

6年生ぐらいになった子どもがときどき言います。

「他の習いごとは、自分から習うって言って行った覚えがあるけど、

この教室は自分が気が付いたら入っていた。」

何かが出来るようになる、

というはっきりとした目的を持っていないだけに、

子どもたちが通ってきたいという思いだけが頼りです。

展示会のお手伝いの合間に

大きくなった子どもと何となく話が始まりました。

「自分の人格形成に与える影響大きいよね。」

「そうそう。」

「おかげで、私変な人になっちゃった!」

「??? それって私のせい?」

「当たり前でしょ。」

「自覚してないの?」

「…」

「そうそう、私も小学生の時4年間ほど来たけど、

毎週一回会っている影響は大きいと思う。

だって、人格形成の時期じゃない?」

「自覚したがいいよ。」

「そうそう」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です