「暑い日が続くね。」
だね〜
「早く涼しくなってほしい。」
だね〜、なるべく続くといいよね。
「始まった!へそ曲がりな性格」
だって、夏、っていう夏は八月の頭までで、
それ以降は影がより深くなり、秋風が吹き始める。
お盆すぎると、夏は完全に終わった、って感じ。
海もクラゲが増える、とかで行かなくなるし…
梅雨が終わってから、ほんの一週間ぐらいかな、
本当の夏を感じられるのは。
今年は、梅雨明けが早かったから、
夏、って日が長く続いていてうれしい。
なんてったって、やっぱりあの雄大な入道雲だよね。
フェニックスの木が宮崎を南国にしているように、
入道雲の存在が世界を夏に変えるよね。
セミの鳴き声と一緒に。
「やっぱりね。」
「でもそれだけで、
この暑さは何の役にも立っていないじゃない?
太陽光発電のパネルがあれば発電できるんだけどね。」
えっ?役に立ってるじゃない!
だって、お日様が強く照ると、
上昇気流が生まれ、雲ができる。
そしてそれが続くと夕立の雲になって、
雨を降らせる。そしてそれは大地の恵みになる。
だから、こうやってお日様が照ると
必ず恵みの雨となって地上に降りてくるんだ。
そのことを考えると、暑さもなんだか肯定的になるよね。
「ならない、ならない。」
でも、水って不思議なものでありがたいものだ、
ってつくづく思った。
もし、水が空気に溶け込んでいなかったら、
ただ暑くて、風が吹くだけの状態。
空気の中に水が混じりこむことができているから、
お日様が照ると空気が高く昇って行き、
高いところで、どんどん冷たくなり、
気体として空気に溶け込んでいた水分が、
再び水の姿として現れ、入道雲を現出させる。
水が空気に溶け込んでいなかったら、
入道雲を見ることができない。
「それだけ?」
いやいや、もちろんそれだけではない。
地上に雨として降り注ぐことで、動、植物の恵みとなる。
それだけではなく、
高いところに雨として降り注ぐことで川を作り、
山を削って、谷を作る。
川にはたくさんの生き物をはぐくみ、
その周りにはたくさんの花を咲かせる。
もし、水が空気に含まれていなければ、
雨を降らせることもできないし、
山の上に雨を降らせて、大地を削り込むこともできない。
水が含まれていることで、お日様のエネルギーを大地に伝えることができる。
私たちの体の中も、血液やリンパの流れとして、水分が流れることで私たちが生きることができる。
水って、ほんとに不思議。
「虹もできるしね。」
そうそう、虹見たいね。
外に、水を撒こう!
虹を作ろう!
自分の影の周りに虹を作ろう!