227 公園さがし

公園探したい!

「まだ言ってんの?」

よく思うことなんだけど…

写真や映像なんか見て

、ああ行ってみたいって思うところがあるじゃない。
さぞかし広大なところだろう、って。

で、実際に行ってみると、確かにすばらしいし、

写真で見たところに違いないんだけど、

でも、やっぱり、なんというか、現実というか…

遠くの夢の世界につながってるんじゃなくて、

人々が暮らしている日常の一部だって気がするんだ。

それで戻ってくるじゃない?
そして思い返すと、

遥か彼方につながっているような、

でも、現実を見たような、不思議な感覚になってくる。

だから、実際に体験しているときって、

永遠につながる風景を見ることはできないんじゃないのかなってね。
ひろい、ひろい公園だって、終わりがあって、その先がある。

 

そういう意味では、日向ぼっこはいいかもしれない。

遠くを見るのではなく、

足元の光を浴びている草を見ることで、

先の遠い遠い世界を予感することができる。

光がさして来る遠い世界を。
それか、遠くが霧で霞んでいるとか。

 

一度も来たことがないところで、

先がどうなっているかわからないのもいいのかもしれない。

それか、覆われてるっていうのもいいかも、

ちょうど目線の高さで先が遮られることで

身近なものが見えず、遠くの広がりは見える感じ。

それで、気持ちが遠くまで届く気がする。
実際に、その障害物の上に上がると、

周りの情景が見えてきて、いきなり現実に引き戻される。

なんだか、夢が覚めたような。祭りが終わったかのような。

そういえば、遠野もそういう雰囲気を持ったところだった。

遠くの周りを山で取り囲むことで周りとのつながりを断たれ、

そこから永遠の世界につながるようなそんな感じがあった。

* *

時々ふと思うことなんだけど…
今、体験していることって、
それは、いっしょうけんめいで、
とても現実味を帯びていて、
でも、あとで思い返せば、
大切な、大切な、宝石のような、宝物になっているかもしれないって。

* *

現実の中に深く入り込もう。
現実の周りを切り取って、
遠い遠い世界につなげよう。

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