228 闇のなかの輝き
あれは、少し曇った夜のこと、
眠りにつこうとして窓の外に目をやった時に、
暗がりの中に、こうこうと輝くものが…夜の闇の中に輝くもの?
それは紛れもなく、星たちだった。

左側にはふたご座の中にひときわ明るく木星が輝き
オリオン座の下にはおおいぬ座のシリウスが輝いていた。

* *

夜に自分で輝くものがあるということに改めて驚いてしまった。
ずっと昔から輝いていたのに、

どうして今更、その存在に気付くのだろうか?
曇って夜を迎えたために、

そこに明かりの存在を想定していなかったためだろうか?

いずれにしても、闇の中に輝くものがあるということが、

なんと心を温かくさせることか…
あたりが真っ暗闇になっても、

そこに輝くものがあるということが、なんと助けになることか…
(もう、闇に向かうことを恐れることはない)

* *

私はわからない。
その光がどこから来ているか。

私は知っている。
それが星の光だ、ということを。

私は知っている。
その場所がどれほど遠くか、ということを。

私はわからない。
その場所がどれほど遠くか、ということが。

私はわからない。
たくさんの星の光が生まれている場所が、

でも、私は知っている。
遥か彼方の世界から星の光がやってきていることを。

私は、知っている。
夜空がお日様の光で満ち満ちていることを。
私はわからない。
夜空がお日様の光で満ち満ちていることが。

私はわかる。
空が、時々、神様の光で満たされることが。

私は知らない。
世界が神様の光で満ち溢れていることを。

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