245 好きな景色
ヨーロッパ研修番外編、やっと終わりました。
とうの昔に終わったことなのに、
ついつい文章で再現することになり、
自分自身もずいぶん引きずってしまいました。
結構(数件の)反応があり、コメントもいただきました。
「自分のことのように、ハラハラドキドキしました。」
「井手さんの企画するツアーには
参加したくないなー、とつくづく思いました。」などなど…
やっと、何とか終わって呆然としています。
つれづれが手につかない状態です。
こういう時は、どこか外に出かけて行って作業するに限ります。

つれづれ執筆のためにフラフラと出かけていくことに。

いつぞやは、堤防の側で

つれづれっているときに、迎え火と出会いました。

今回は、車で走っていて

とても素敵な眺めの場所に出くわしました。

どう素敵かって、

なんだかそこから夢が広がりそうな感じがするからです。

この坂道を登っていくと、

その先に見知らぬ別の世界が広がっているような、

そんな感じにさせてくれるからでしょう。

グライダーが坂道を駆け上り、

そのまま空へ飛んでいくように
自分の心も坂道を駆け上がり、

そのまま空へ飛んでいきそうだから気持ちがいいのでしょうか?

坂道を上りあがったところを

峠と呼んでいて、いつも風が通っています。

その風に乗るように、

カラスアゲハなどの蝶が峠を横切っていきます。

坂道を汗をかきながら峠をめざし

登ってくると、眼前の展望が開けてきます。

上にはぽっかりと雲が浮かび、涼しい風が吹いてきます。
しばし、足を止めて休んでいると、

頭の上を蝶が掛け抜けていきます。

目の前に大地が広がり、

道がどこまでもどこまでも続き、

ぜいたくは言えませんが、

側に全く人がいないところ。

阿蘇山の周りに行けば、ときどき、

そんなところに出くわすことがあります。

だから、いつも行ってみたいと思います。

私が住んでいるところは

海からさほど遠くはありませんし、

通勤途中には海の側を通ります。

考えてみたら、うみは

この大地の広がりよりもっともっと広い風景です。

そんな、風景が側にあるのに、

車で何時間もかけて山へ行きたいと思うのは

なぜだろうか、と思います

単に、自分の見慣れた世界とは

違う場所に行きたい、という思いだけでもなさそうです。

大地の場合、自分が立っている場所と同じように、

たたずんだり、腰を下ろしたり、

風を感じたりする場所が先にもあり、

そこに自由に行けるという安心感からでしょうか?

風を感じながら、
雲を感じながら、
一歩一歩、歩いていきたい。
時折、立ち止まって
自分が歩いてきた道と周りの風景を眺め。
また、一歩一歩
周りの景色を楽しみながら
はるか先の丘の上に降り注ぐ光に胸を温めながら。

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