259 ひらめき?

それは突然、

場所と時間を選ばずにやってくる。というか、

大体場所は選んでいるようにも思う。

朝、シャワーを浴びていたり。

夜、湯船につかっていたりする時がほとんどのような。

でも、教室の時や歩いているときにもやってくる。

決まって、教室で次にやることを

考えていたりするときに起こってくる。

それに関連して、

前にやったことを考えたりしているときに、

ふと、湧いてくる問い。

「この前、このことを話してるときは気づかなかった!」

「えっ!わからなくなった?!」と言う調子。

そして、その時に偉そうに言っていた

自分を思い出しては、冷や汗!

でもね~、口に出して言ってみないと

その先へは行けないので、

冷や汗は必要不可欠のことかもしれません。

未熟なことも、示してみないと、ずっとそこで止まったまま。

教室に関連していることだったら

まだいいとしても、

全く違ったことを思い出した時は大変!

「今、考えておかないと!」

「忘れちゃうし、気になる」という思いと、

「今日やることを考えないと時間が無くなる。」

と言う気持ちが交錯する。
そんなこんなで、長くつかっていることになってしまう。

アルキメデスがその昔、

お風呂で浮力の法則を発見した時、

興奮してお風呂から飛び出してきた、

と言う気持ちがわかるような気がする。

そのように考える場を提供してもらっている環境に感謝!
この前、こどもたちに無重力の話をした。

以前、このつれづれでも書いたことのある内容だけど、
無重力は何処に存在するのか?というテーマ。
人工衛星の無重力状態はどうやって起きるのか?
そもそも無重力とは存在するのか?
という問い。

この問いも、ある時、突然やってきて、私を悩ませた。
かなり長く考えて、やっと今の結論に達した。

全て、太陽や地球や月や他の

惑星を周っている物体は無重力になるんだ。と
これは自分自身の引力を除いた場合。

つまり、ほかの天体からの力を受けなくなる、ということ。
<引力が動きの形で表わされることで、

動いているものは周りの力から自由になる>、という定理。
逆に、<他の天体からの引力の

なすがままに動かないで、

ロケットエンジンを使い真っ直ぐ

目標に向かった場合は、

周りからの引力の影響を受ける>ということでもある。

これは、私にとってかなり重要な発見だった。

自分自身の自由について考える材料になるからだ。
気になるシュタイナー言葉がずっと耳の中で残っていた。
「自分が好きなことをするのが自由とは限らない。」
という言葉。

それは、好きなことが

どこの部分から生まれたものであるか、という問いでもある。

自由ということを自分に由ると解釈すると、

<自分はやりたいことがあるのに、

ついつい他のことをしてしまう>という場合に、

他の好きなことをする自分が自由かどうかということ。

あっちフラフラ、こっちフラフラ、

誘われるがままに赤ちょうちん、

の私は自由なのだろうか?

後で、ああ、もっとこれをやっておけばよかった、

ときっと後悔するに決まっている。

それとも、じっと我慢して

不自由さの中でやるべきことをなし終えた達成感!?

このことを考えると分からなくなるけれど、
天体に関する私の理論は完璧!

教室の生徒が言った。

「宇宙だったら、

自分がどこにいるかわからないしね。」

軽い考えからの言葉か、

深い意味を込めているか、

当人にも分からないかもしれない。

「確かにね。」
と答えた私はあまり、

というか、全くわかっていなかった。

撃ち込まれたボディーブローは、

雨水が大地を伝って泉となって

湧き出るように、2週間ほどたって

私を直撃した(泉にしてはかなり早め)。

「それぞれの天体が動くとしたら、

そもそも宇宙で何を基準にして

フラついている私(地球)がどれくらいの

速さで動いて、どこにいるということがわかるのだろうか?」

「宇宙にメモリが描かれていているわけじゃないし。」

「地球の大きさのために、

月や太陽の引力の違いで

潮の満ち引きが違うということはわかるけど、

地球の重力に対して、

いったいどれくらいの引力が月や太陽から地球に掛かっているわけ?」
「月と太陽の見かけの大きさは

同じなのにどうして月の引力の方が潮の満ち引きに与える力が大きいの?」
「おっと、これは書いている今、分かってきた!」
「頑張ってつれづれ書いている甲斐があった!」
「お風呂の中じゃないけれど!」

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