270 図書館での調べもの

再び、図書館に再挑戦しました。

前回は、夕方7時の閉館に間に合わず、

図書館前のベンチで蚊にかまれました。

今回は、早めの時間にやってきました。
図書館に寄るのは何年ぶりでしょう?

ちょっとした調べものは、

インターネットでやることが多くなって、

じっくりと本で調べるということがなくなっている昨今です。

でも、インターネットでの調べものも

ちょっと不安になることがあります。

というのも、ある時、

インデアンテント作りの講座をやろうとしたときに、

どうやったらインデアンテントができるだろうか、

とネットで検索したことがあります。

なかなか、適当なものが見つからなかったのですが、

検索の何番目かに、

自分のやっているインデアンテント作りが

出てきているではありませんか。
目が点になってしまいました。

まるで、蛇が自分のしっぽをかんでいるような、

ミルクの缶に描かれている女の子がそのミルクの缶を手にしていて、

その描かれたミルク缶の中に女の子が描かれている、

風の、とっても不思議な感じになりました。

いるいる、人がいる。

ほとんど初めて訪れる場所は物珍しさでいっぱいです。

ソファーに座って本を読んでいる人、

書棚の近くのテーブルで本を読んでいる人、

その向こうでは眠っている人。

書棚で探し物をしている人。様々です。

アナログな書籍に、いまだにこれだけの人達が

興味を持っているのに驚きです。

早速、自然科学の棚を探索です。

生物の棚だけでも、動物についての本、

植物に関しての本、進化に関しての本、

など、沢山あります。棚の中から、何冊か抜出し、

閲覧テーブルに積み上げ、ページをめくり始めました。

すぐに睡魔が襲い、しばらく、

近くのおじさんと一緒に仲良く、おやすみタイムです。

再び起き、読書の開始です。

でも、これらの活字がびっちり詰まった本を

読み進めていくのはとても大変です。

自分が知りたいことが、単刀直入ではなく、

一冊にちりばめられていたりするので、

いったいどこらあたりを読めばいいかわかりません。

この膨大さに、茫然としてしまいます。

気が付くと、2時間はとうに過ぎ、

終わりの挨拶、いや閉館の案内が聞こえてきます。

急いで、借りる本を選び、自動貸し出しコーナーへ…
<このガラスのテーブルの

白い枠の中に本を置いてください>と書かれています。

手には10冊抱えているので、

仕方なく反対側のテーブルに一旦置き

、一冊ずつ乗せることに…。
いや面倒、取り敢えず10冊まとめて

テーブルの上に置き、図書カード挿入!

ガシャン!チータラタラ、チータラタラ。

左サイドから10冊分のレシートが出てきました。
「****!!」

バーコードを読み取るわけではなく、

10冊重ねて、まとめて一網打尽。

「まさか、こんなにハイテク化が進んでいるなんて!!」

疲れてショボショボとなった目が、さらに点になります。

まさに超アナログと超ハイテクのコラボレーションです。

90代のお婆さんがお手紙書くのに、

スマホを指でシャッシャッやりながら漢字を探している姿が浮かんできます。

本を抱えながら、茫然としながら、図書館を後にしました。

* * *

知識は、これから出会う未知な事柄と

よりよく出会うためにあると考えています。
先日、とてもショックなことがありました。

教室のドアノブが抜けていました。

私は、これまでのドアノブの修理の経験から、

どこかに止めるためのねじがあるだろうと考えました。

しかし、どこにも見つかりません。

何度かつけようとトライして、

「これは、本体が壊れてしまって付けることはできない。」

と判断して、そのままにしていました。

それを、あるお母さんがくるくる回して取り付けたのです。
目が点になりながらやっとの思いで尋ねてみました。
「そういうことの専門家ですか?」
「全く違います。」

「ただ、四角の心棒にねじ山のようなものがついていたので、

回してみました。」

「回すんだ…」経験上、ネジで留めることしか

頭になかった私は、想像できませんでした。
茫然自失です。

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