少し前後しますが、先月の中旬ごろにシュタイナー学園の子どもたちに授業をして帰るときの話です。
行く前から心配された台風に帰りの飛行機が鉢合わせで、欠航になりました。
その日の便はすべて欠航になったので、
一泊して次の日の飛行機で帰るしかありません。
次の日の便を探してみると、どこの航空会社も一日中満席です。
唯一スカイマークの朝6時20分の便に空席があり、何とかとることができました。それもシルバー料金で!
鼻歌交じりに、蒲田の駅の近くのホテルを取り列車に乗り向かうことに。
世の中便利になったものです。
すべてネットで検索、予約ができます。
駅に着いてグーグルマップでホテルまでの道のりを出します。
人に訊くことなくスムーズに!
「あれ?!」「駅から20分?」
「??」
どうも、京急の駅とJRの駅を間違えたようです。
「早起きすればいいさ。」と思い直し、途中で名物の羽根つき餃子を買ってホテルに向かいました。
次の朝は雨交じり、傘をさして昨日通った道を歩いて駅まで向かいました。
長い距離を歩いたので、傘を差してもリュックもずぶぬれでした。
台風は九州を出発し、東京までの道のりの半分ぐらいのところなので、台風を飛び越えて飛ぶことになります。
台風を飛び越えるのは3度目です。
どうなるか、楽しみです。
- *
飛行機はいつもより高いところを飛んでいました。
高さにして11600mほど、普段だったら成層圏に頭を突っ込んでいる感じです。
眼下は厚い雲に覆われていますが、特別変わったところもありません。とりあえず記念に一枚パチリ!するとカメラはそこでプッツン!
その一枚を最後に動かなくなってしまいました。
リュックの中に入れていたのですが、雨にやられたのだと思います。
(後でとりあえず、復活しましたが、時々動かなくなる後遺症に悩まされています)
引き続き、スマホを取り出すと撮影の継続です。
「ん??」
「虹??」
「なぜここにこの虹が???」
どう見ても、幻日現象のようです。
でも、幻日現象は太陽を中心に20°辺りにできます。
この虹の真ん中にはお日さまがありません。どちらかというと真反対です。
おまけに、幻日では虹の内側の色が赤なのに対して、これは青です。
普通の虹のふりをして、何食わぬ顔で出ています。
普通の人が見たら、何も疑問に思わないと思いますが…
<何せ、虹フェチのわたしですから。>
「うーん」と悩んでいると、こんどは副虹のような、円い虹のようなわけのわからないものが…
全く理解不能です。
角度を測り忘れたのですが、この高さで普通の虹はあり得ません。
だって、この雲の辺りはすべて氷の結晶なので、普通の水滴の虹のような現象は起きません。
「???」の状態のまま虹は消えていき、その代わりにグローリー(光環もしくは光輪)現象、いわゆるブロッケン現象が起きて、ずっと飛行機についてきてくれました。
思わず出会った不思議な現象に、自分が頑張ったご褒美だと思い、深く感謝しました。
海や大自然にはまだまだ未確認の生きものたちがいると言われていますが、
空にもいまだに確認されていない現象が起きるのだなあ、と感心するばかりです。
2021/10/15 井手芳弘
素敵な虹のお話しをありがとうございます🍀
笠矢 ゆき様、
つれづれ、読んでいただいてありがとうございます。
喜んでいただき、嬉しく思います。
これを励みに、また頑張っていきます。
これからもよろしくお願いします。
ペロルいで