274 白山研修 II
うーん、やっぱり白山研修にも II があるんだ。
というか、白山研修だったら、
白山出てこないとね。
白山がはくさん(たくさん)なんちゃって!

その夜は、

裏庭の池の水の音を聞きながら、深い眠りに落ちました。

煌々と照らす満月の月の光を思いながら。

次の日、おいしい朝ご飯を頂き、

早速白山方面の情報を聞きました。

どうも、白川郷の方から白山に登る道は、

今年の豪雨で道が崩れて通行止めになっているようです。

それでは、と白山を拝みに

白山スーパー林道をひた走りにすることにしました。

 

宿で、林道通行の半額券を頂き、

「もし白山だけを見るのなら、こちら側の入り口で一回払い、

向こう側の出口の前で引返して帰ってきたら、

通行量は片道分だけでいい。」と教えてくれました。

片道で1000円を超えるので半額券はありがたかったです。

もし間違えて向こうの料金所を通り越したら、

ということで念のためにもう一枚半額券をもらいました。

 

月山を登ってから、いつか白山にと思い続けてきました。

 

快晴の中、車を走らせます。

高く登ると,反対側には、

はるか飛騨山脈の方まで見えてきそうですが、

肝心の白山はどこにいるのやら、

屏風のような山の斜面から全体に湧き水が雪崩落ちています。

その屏風を横目に走っていくと、突然、トンネルの入り口が!
トンネルの向こう側は石川県という標識がかかっています。

長く暗いトンネルが続きます。

トンネルを抜けるといきなり眼前

はるかに浮いているような白い頂が見えました。

間違いなく白山です。あの風格は格別です。

夏だというのに雪がかなり残っています。

この一年中で一番暑いこの季節に残っている雪は

一年中解けることはないのでしょう。

駐車場に車を止めて、しばらくぼーっと眺めててしまいました。

 

そう、この感じ、
月山と共通するところ。

ところどころに雪が残っているところ。
頂上あたりが広くなだらかになってるところ。
そして、白装束で、手を伸ばしながら、

歌をうたいながら、ゆっくりと頂上に近づけるところ。

 

もちろん、白山は登っていないので、

こちらから見たイメージです。

はるか高みに、なだらかな山体が横たわっているさまは何とも言えません。
そう、天の舞台のようでもあります。

神様たちが舞っているようでもあります。
高天原というのはこのような場所なのかもしれません。

 

しばらく、妄想の中に漂っていました。

ハッとわれに返ると、

近くで、白山のスケッチをしているグループの人たちがいました。

絵を見せていただきました。

どの絵もお世辞抜きに、レベルの高いものでした。

話を聞くと、地元の方々でした。

そして、白山のルートについて教えていただきました。

佐賀県出身の方もおられて、

そのよしみでおいしいスイカをいただきました。
それからしばらく車を走らせました。

白山のなだらかさ、とは裏腹に、

道路が走る場所は、深い谷と切り立った山が続き、

山の中腹あたりから突然渓流が流れ出ています。

その下には、なんと、残雪!
道路の先の谷を辿ると、そこは厚い雪で覆われていました。

九州人にとって<親子熊出没、注意!>

の看板ぐらいインパクトがありました。

なんとか料金所手前で引き返すことができ、

再度戻っていきます。もう一度車を止めると、

白山を拝みながら、次回の訪問を誓いました。

* * *

飛騨高山への帰りは、一般道を通り、

途中で見つけた、有名な家具屋のオークビレッジを見学し、

真光教の総本山を見学し、

車を返して、ほんのちょっと飛騨高山の旧市街を見学し、

駅に6時ごろにつくと、なんと、

8時50分まで富山行きの列車がないとのこと!
富山にたどり着いたのは、真夜中でした。
長い一日だったな~!
明日から仕事だ!

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