お正月明け早々、
大川というところにライア用の板を買いに出かけました。
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大川は筑後川下流に面しています。
その昔、上流の日田あたりから材木をいかだにして
ここまで流して運んだようです。
筑後川沿いに車を走らせました。
途中にいい河原。
車を止めてちょっと一服です。
取り敢えず、川のそばまで歩いてみました。
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右側は芝生の公園がずっと続き、
左側は畑で、白菜や大根が植わっています。
白菜は外側の葉っぱが枯れて、へばりついています。
その下はむき出しの地面。雑草たちがまばらに生えています。
「多分土地を借りて菜園をされているのだろう。
冬の畑の感じが何とも懐かしい。」
「久しぶりだよね。こんな感じで光を受けるなんて。」
慈愛に満ちた光が心の底を照らしてくれている感じです。
お正月前に大掃除され、新しい光を迎えている感じでもあります。
時間が止まり、光に満ちた風がやさしく吹いています。
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「この未来に向けての希望が
満ち満ちているているような感じは、どこから来るのだろう?」
「こんな、何の変哲のない場所にも降っていたんだよね。」
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川べりに来ると船がつながれていて、そこら中に光が溜まっています。
水面は、とらり、とらりと揺れ、燻し金のような太陽をフニャフニャにしています。
「一緒に揺らされる呼吸のなんと心地いいことか。」
「ぼーっと見続けたくなるな。」
「そういえば、fの揺らぎってあったような…」
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川べりの草や木も遠くからの光を受けています。
多分、ずっと昔の光も交じりこんでいるに違いありません。
子どものころよりずっと昔の
懐かしさのような光が川べりの草や木を眺めています。
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芝生の方に歩いてみます。
木の向こうには水面がサラサラと砂のように輝いています。
先ほどの畑の方とは全く違った雰囲気です。
「これって、光の射す方を見てるから?」
以前の発見を照らし合わせてみます。
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また、川面に近づいてみます。
水面の反射の色合いと
透けて見える物の色合いの絶妙な響き合いがとてもきれいです。
「いろいろ見せてくれるんだね。」
「ありがとう。」
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「今日はやけに、
空から降ってくる光がカーテンのように空に広がっています。
こんな風に、光の混じった風に撫でられ、
遠くからの光に見守られながら、
一年を過ごせていけたらいいな。」
「でも、今だけなんだよね。」
「もう少ししたら、あつくなってそれどころじゃなくなるよね。」