キットを使って、美しい藍邑石(ランユウセキ)を育成してみました。

トゲトゲの結晶がどのように成長するのか、
育成の9日間を記録しました。
このブログで育成の流れや経過を一通り把握して
育成日程など計画を立てると
スムーズに育成できるかと思います。
※注:育成過程で熱湯を使いますので、
   お子さまには必ず大人の方が付き添ってください。

【必要なもの】※商品ページのURLは最後に紹介します
・藍邑石育成キット
・お湯(多めに約350ml)
・ハサミ
・汚れても良いタオル
※手を汚したくない場合は”薄手のゴム手袋”もあった方が良いです。

箱の中に入ってる物品をすべて取り出します。
※この↓外箱は育成に使うので捨てないようにしてくださいね!

箱の中には、下図の9点が入っています。

1.育成容器 2.蓋 3.紙コップ 4.説明書
5.発泡スチロール製の板 6.藍邑石の素1(白い粉)
7.スプーン 8.母岩 9.母岩藍邑石の素2(液の小瓶)

育成は最低9日間かかります。
大まかな流れは
1日目:育成液の作成と母岩セッティング
2日目:容器の移し替え
3~7日目:保管育成期間(作業なし)
8日目:容器から取り出し乾燥
9日目:完成
上記日程を踏まえて育成の開始日を決めます。
※注:1日目と2日目の作業は24時間以内で終えないといけないので、
   連日で作業できる日から始めるよう計画してください。


エアコンなどで室温が変わるような場所は避け、
気温の変化が少なく平面な場所を選び育成開始です。

【1日目】2月23日(水)
まず、お湯を沸かします。
お湯を沸かしている間に、藍邑石の素1(白い粉)をほぐします。

藍邑石の素1(白い粉)は、袋の中で固まっていることがあります。
袋を開封する前に、このように指で抑えて塊をほぐしておきます。
※注:粉の塊があると、お湯に注ぎ入れる際に熱湯が跳ねて危険です。

お湯が沸騰したら、紙コップの内側にある黒い線まで注ぎます。
(黒い線までの量を計量カップで測ったら、320mlでした)
くれぐれも火傷には気をつけてくださいね!

お湯を入れた紙コップに、ほぐしておいた藍邑石ノ素1を全量入れます。

付属のスプーンでかき混ぜます。
粒が溶けにくく感じますが、2分ほど混ぜていると粒がなくなります。
底に沈んでいる粒のザラつきを感じなくなるまで、ゆっくり混ぜてください。


次に藍邑石ノ素2を入れます。

むらなく藍色になるように、スプーンで混ぜます。

藍色になった液に母岩を沈めます。
平らな面が下になるように沈めます。
スプーンを使って、紙コップの壁伝いにゆっくり沈めてください。

「ちゃんと平らな面が下になってる!?」と不安になるのですが、
液の色が濃く、沈んだ状態の確認が見えません(^^;)
底に沈んでいる母岩を、スプーンの先で軽くなぞって
平らな面がしたになっているか確認してみたら、ちゃんとなってました。

次は1日寝かせる準備です。

母岩を沈めた紙コップを、
そーっとそーっと、元々入っていた段ボール箱に入れます。
液をこぼさないように気をつけて、水平に”そーっとそーっと”です♪

プラスチックの蓋をかぶせます。

更に発泡スチロールの板で塞ぎます。

文化鋲で封をします。
封をする時に、「ゆっくり休んでね~」って声をかけると
上手くゆくとか行かないとか・・・
植物も声をかけると・・・っていう話しを聞いたことがありますし(^^)

封をし終えたら、振動の影響を受けたり、倒れたりしないような状態で
約20~24時間置きます。
24時間以上置いてしまうと、紙コップの耐水性が弱まり
液が滲みだしてしまうことがあるそうなので、
しっかり時間を見ておいて、
24時間以上放置しないようにしてくださいね♪


そして、
約22時間経った翌日

【2日目】2月24日(木) 開封!!

発泡スチロールの板がキッチリ嵌っているので
隙間にスプーンの柄を差し込んで取り除きました。
揺れて中の液がこぼれてしまわないように、
反対の手でしっかり箱を抑えて慎重に・・・

次はプラスチックの蓋を取り除きます


次は、液体入りの紙コップを取り出します。

何か変化がみられるか!・・・と期待していましたが
箱に入れた時の状態とほぼ変わりありませんでした。
変わってたことと言えば、紙コップの継ぎ目から滲み出た液が
固まってこびり付いていたくらいでしょうか・・・
底に沈めた母岩の全容が気になります。


次は仮の寝床(紙コップ)から本当の寝床(育成容器)に移動させる作業です。

液をプラスチックの育成容器にゆっくり注ぎます。
母岩が転がり出てくるような勢いで傾け注がないでくださいね!

半分くらい注ぐと、だいぶ紙コップを傾けることになるので、
母岩が転がり出てこないように、
スプーンで母岩を抑えながら液を移します。

ほぼ液を移し終わると、母岩とは違う何かが見えてきました。

まぁ!母岩が見えなくなるくらい結晶ができてる!
よーく見ると藍色の奥に黄色っぽい母岩が見えます。

結晶に覆われた母岩、
雪の女王を守る氷の砦!?
そんな風に見えませんか?(^^)

全容はどうなっているのでしょう?
気は逸りますが、取り出す前に!

【母岩と結晶を取り出す前の注意点】
1.液がこぼれても良いように、汚れても良いタオルや新聞紙を敷く。
2.藍色の液が手に付くと、水洗いでは落ちないので、
  手を汚したくない場合は薄手のゴム手袋をされることをお勧めします。
  手洗い石鹸を使ってぬるま湯で2度洗いしたら、
  目立たないくらいには落ちました
3.洋服に付かないよう気をつけてください。
  タオルに染みた液を洗剤で洗ってみましたが、
  完全には落ちませんでした。

紙コップに切り目を入れてゆきます。
刃の長いハサミで、できるだけ紙コップの底に近いところまで切り目を入れます。

どうしても刃が結晶に当たってしまいますが、
できるだけ結晶を崩さないように刃を入れて行きます。


切込みを入れた紙コップを放射線状に開きます。
※注:使ったハサミは、そのままにしておくと、
錆びる恐れがあるのでキレイに洗って水分を拭き取っておいてください

すでにキレイ!
お休みさせる前の”声かけ”の成果でしょうか(^m^)
ここから、更にどう育つのか?楽しみです。

おそらく、置いていた場所が、約10度前後と気温が低かったため
結晶ができ易かったのかもしれません。
銀河通信社さんの説明文によると、
冬は多めに、夏は少なめに結晶ができるそうで、
この時点で結晶が少なくても、このまま次の工程に進んで良いとのことです。

結晶を壊さないように持ち上げ・・・

支えながらスプーンに乗せ、
紙コップの底に母岩を沈めた時の要領で、
プラスチック容器の壁に沿わせるように沈めます。

すっかり沈んで、また見えなくなりました。

成長の大きさや速度は環境に左右されるとのことですが、
1週間が完成の目安のようなので、このまま1週間置いてみます。


結晶本体は見えませんが、8日目までの様子はこんな感じでした。

育成容器の周りに細かい結晶がついています。
8日目には、容器の下にも結晶が。
こぼしてはいないはずなのですが・・・
何か敷いておいた方が良かったようです(^^;)

【8日目】3月2日(水) いよいよ結晶を取り出します。

フリーズしているように見えますね(^^)
容器に付着しているのは薄皮のようなものです。
藍邑石ノ素を溶かした際に付着した液が
綺麗に拭き取れていなかったのでしょうね…

中の液を、少しづつそーっと流します

液が残り少なくなったら、
結晶が転がり落ちないようにスプーンで支えながら
残りの液を流し切ります。

底の面積いっぱいいっぱいに結晶ができています!

結晶のトゲトゲを崩さないように
育成容器から取り出します。

ティッシュで水分を取って・・・

日陰で約1日乾燥させます

【9日目】3月3日(木) 完成!

藍色から水色のグラデーションが美しい
直径約7cm、高さ約5.5cmの立派な結晶ができました。
どんな要因でトゲの太さや長さや方向がかわるんでしょうね!? 兎にも角にも大成功です(^^)V

【まとめ・反省点】
・おおまかな手順を把握して、日程の計画を立てておくと育成がスムーズ。
 1日目、2日目、とやることを書き留めておくと良いと思います。

・育成する季節によっては環境を整えるのが困難かもしれません。

・反省点
  1.”手袋しておけば良かった・・・”
   素手でやってしまい指が藍色に(^^;)
   石鹸で洗えば落ちますが、気になる方は手袋を!
   液跳ね汚れ防止にエプロンもしておくと良いかと思います。
  2.育成容器の下には敷物を!
  古新聞など、敷いてもグラつかないものを敷いておけば良かったです。

【感想】
濃い藍色の液に沈んでいる間、
様子がわからないので不安ではありましたが、
その分ワクワク感も倍増でした。
結晶の全容が見えた時には、思わず
「わぁー☆」と声が出てしまいました。
自分で育てた唯一無二の美しい結晶は、一生の宝物になると思います。

【最後に】
皆様のご感想・体験談も是非お聞かせください♪
育成された結晶の画像も募集しています。
お送りいただいた画像は、工作Daysでご紹介させていただくとともに、
ペロルより、ささやかなプレゼントを贈らせていただいております♪
宛先:shop@perol.jp

★商品のご紹介★
藍邑石(ランユウセキ)育成キット
※商品ページが別ウインドで開きます


スタッフ 山中

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