296 奈良研修・1
奈良へやってきました。
ミュージックケア大会が今年は奈良で行われ、
そこで楽器の店を出すためです。
昨年は、富山で行われたので、
途中飛騨高山に寄り、そこから白川郷に行きました。
今年は奈良ということで、
大会前に、ずっと気になっていた明日香村を訪れることにしました。
夏休みでしたが、
奈良駅の近くで何とか1泊2日で
レンタカーを借りることができ、
早速一路明日香に向かいます。
レンタカー屋さんにどこに行けばいいか、

と尋ねると、大神(おおみわ)神社と亀石をすすめられました。

大神神社は日本最古の神社ということで、さっそく目指すことにしました。
途中、天理市を通りました。

天理教の総本山があるところです。

私が住んでいるところの斜め前の家が

天理教の教会なのでとても親近感があります。

なんだか、スターに会うような感じです。
そういう意味では、

日本史の教科書に出てくる

法隆寺や東大寺などもそうかもしれません。

ずっと写真で見ていたものの本物を見るのはそんなものかも知れません。
大神神社に近づいてきました。

巨大な鳥居が見えてきました。

その道すがらには三輪そうめんの店が並んでいます。
ここは全国的に有名な三輪そうめんの産地です。
鳥居をくぐって、中に入ります。

この神社は、神社の古い形態を残していて、

ご神体は神社の背後ある三輪山だそうです。
ご神体には、登ることができ、

神様の使いである白蛇が時々現れるそうです。
ご神体が本殿なので、

本殿の建物がなく、拝殿しかありません。
参道の石垣のところに、

心なしか白い蛇が顔を出していました。
じっと、私たちをお迎えしているようでした。
神社にお願いして、拝殿の背後にあり、

見ることのできない三鳥居を拝ませていただきました。
この鳥居は三つの鳥居が一つになったもので、

サントリーの会社の名前のもとになったそうです。

見晴らしのいい場所から奈良の盆地を眺めてみました。

広い盆地の背後に高い山があり、

盆地の中にいくつかの小さな丘が立っています。
どこかで見たような眺めです。

そう、あのパルテノン神殿からの眺めによく似ています。

遠野もそうですが、

広い盆地になっているところは何か精神的なものが凝縮されるようで、

重要なものが生まれる場所のようです。
この盆地の中で初めての都が

生まれ移っていったというのは興味深いことだと思います。

これから、明日香に行くのが楽しみです。

帰り道、白っぽい蛇はやはりそこにじっとしていました。

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