304 奈良研修・おまけ(東大寺)

もう奈良研修は終わった

と思われた方が多かったのではないでしょうか?

奈良研修は不滅です(?)

ホテルに戻ると、

次の日から始まるミュージックケア大会の会場を下見に行き、

準備をされているスタッフの方々に

1年ぶりの挨拶をして、ホテルに戻りました。

長い長い一日でした。

暑さと疲れでボロボロです。一体何しに来たのやら。

次の日の朝なんとか起きて、

会場に向かうと、届いた段ボールを開け、

テーブルに広げて展示販売の準備です。

その間にもミュージックケア大会の参加者の方々が

店に来てくれます。

もう顔見知りになった方々がたくさんいらっしゃるので、

こちらも一年ぶりの挨拶です。

セミナーが始まると販売ができません。

早速商品に布をかぶせると、

自己研修の再開だ!

向かう先は、あの大仏様です。

「奈良の大仏に、丁寧語をつけて、

お奈良の大仏と呼んだら、先生から怒られた。」

という笑い話が子どものころ分からなかった、

かの有名な東大寺です。

奈良公園へは修学旅行以来、

数度訪れているはずなのですが、なんだか記憶にありません。

バスを降りると、さっそく鹿たちのお出迎えです。

思い出しました。

そういえば、前回か、前々回に訪れたときに、

鹿からおいしいせんべいの食べ方を教わったのでした。

というか、おいしいせんべいの音の出し方を

教わったのでした。

あまりにおいしい軽い音を出しながら

センベイをパリパリ食べているのを聴いて、

どうやっているんだろうとずっと観察して、

前歯でかじっていることに気が付きました。

それからというもの、

人前でせんべいを食べるときは、

おいしい音を出して見せます、

というのが口癖になってしまいました。

かじるので、ポロポロと口からこぼれていくのが玉に瑕ですが・・・

いました、いました、鹿たちがたくさん。

今は、韓国や中国の観光客の方々がたくさんです。

その観光客の人たちが、

手にせんべいを持っているのを見ると、

鹿たちは一目散にそこに向かっていきます。

その勢いに驚いたのか、皆さん逃げたり、取られたりしています。

その横で、売店にはたくさんの鹿せんべいが

積んであるにもかかわらず、

鹿たちは全くそこを攻撃もせず、

売店のおばちゃんたちは、涼しい顔て座っています。

実際は暑いんでしょうけど(夏の暑いさなかでしたから)。

この不思議さに耐えられなくて、

売店に駆け込むと

「すみません。どうして、鹿たちは

おばさんたちのせんべいを食べないのですか?」

ときくと、「叱りますもん。」との答えでした。

おばちゃん強し、でした。

東大寺の門の前に来ました。

やはり巨大です。お寺というより、

パビリオンです。

ギリシャの神殿をも思い浮かべました。

そういえば、ギリシャの神殿の中には

巨大な神の像が祭られていたということです。

それは、まるで、東大寺の中の大仏様のようです。

東大寺を支えるためには

さすがに太い柱が必要なので、

一本の木で作るわけにはいかず、

何本もの太い木を束ねて太い柱にしていました。

大仏様の右後ろ辺りに人が並んでいます。

何をしているのだろう、と見てみると、

一人ずつ柱の中に空いた

四角い小さな穴を通っています。

なんでも、大仏様の鼻の穴と同じ大きさらしく、

通れれば何らかの御利益があるのでしょう?

鼻の通りがよくなるような…

途中でつかえてもがいている人もいます。

あとで、係の人に

「これは、最近できたイベントですか?」ときくと、

「定かではないが、かなり昔からあったものらしいです。」

との答えでした。

なんでも、鬼門の場所に、穴をあけたのではないか、ということでした。

恥ずかしいので並ぶのをやめにしました。

人々の歓声を後に、

東大寺に併設する博物館に向かいました。

そこで、思いもかけず、美しいものに出会いました。

それは、日光菩薩像と月光菩薩像でした。

塑像で作られたその美しい仏像と、

そこにかかる衣のひだの美しさに、

呆然と眺めてしましました。

仏像や神像などの衣服の観察を続けてきてよかった、と思えた瞬間でした。

奈良、バンザイ!

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