相変わらず、
良い天気が続いています。

私はというと、
毎日ペロルキンダーハープと
ペロルライアを作っていました。
「この前作ったか。」と思って安心していたら、
気が付くと在庫がなくなってしまい、
また作っています。

注文をたくさんいただいて、うれしい悲鳴です。
作るときは、効率を考えて何台かまとめて作ります。
でも、あまりまとめて作ると、
飽きてしまいますので、
せいぜい10台ぐらいまでにします。

最初、ダイアトニックを5台作っていたのですが、
ペンタトニックもなくなったということで9台追加し、
14台になってしまいました。

今年の年末はいろいろと用事がかさむので、
やれることを早めにしてしまおうと、
1時間整理も中断し、ひたすらライア作りです。
やり始めると、気になって、
ほかのことが手につかなくなります。
悪い傾向です。

それにしても、良い天気が続きます。
でも、作業にはマイナスです。
というのも、
「今頃。山はいい景色だろうな。」と、
気もそぞろになってしまうからです。

この前の月食も作業の合間に見ました。

ふと見てみると、だいぶん欠けていました。
満月で見えにくいはずのおうし座や火星、すばる
などがくっきりと見えていました。

<満月の時は、太陽と月が地球を挟んで真反対の位置にある。>
学校でと教わって、
「どうして満月の時はいつも月食にならないんだろう?」
と不思議に思っていました。

後で、月の軌道と地球の軌道がずれているということを知りました。

月は月の軌道を満ち欠けしながら移動し、ほぼ一ヵ月で一周します。
その時に一回、太陽の軌道(黄道)と交差するそうです。

ちょうど交差した時に満月になると月食になります。

今年はおうし座で月食になりましたので、
おうし座に太陽の軌道と月の軌道の見えない交差点があるということになります。

<月食になる前に月は日々満ちて来ながら黄道の下を通り、
月食の後で、欠けながら黄道の上を通る>ということを
今年、初めて知りました。

よく考えてみると、当たり前のことですが…

頑張って、星座のカレンダーの訳をしたおかげです。
「あっ、今年のカレンダーの訳をやらなくちゃ・・・」

月食の時に月がきれいな赤茶色をしていました。
その色を見るたびに、
月のウサギたちは地球が美しい日食になっているのを眺めているんだろうな、と想像します。
それも、地球の縁が虹色から赤い色のリングに変化するのを見て、
さぞかし驚いていることでしょう。

「待てよ、じゃあ地球の日食の時は、
月のウサギにはどんなに見えているんだろう?」
こんなことを考えていると、
また妄想が始まります。

月から見た日食(地球から見た月食)
の写真がないか探したことがあります。
残念ながら、実際の写真は見つけることはできませんでした。
月の探査機が月食のころに飛んでいなかったのか、
研究者たちがそのことにあまり興味がないのでしょう。

この<色づいているものを見たときは、
その色づいた場所から反対側を見てみる>という癖は、
ドイツのシュタイナー学校の教員養成時代に身に付けました。
それも一冊の本から。

おかげで、不思議に色付いたり、
輝いたりしている場所を見つけると、
その場所に行って反対側を見る様にしています。
往々に、色づいている所が床だったりするので、
体勢が難しく、寝っ転がったりになってしまいます。
変に思われないように、あたりを確認してから…

おかげさまで、たくさんの発見があります。

この前、通勤時に砂浜に寄ってみました。

私にとって観察の原点の砂浜です。
この場所で、たくさんのことを発見しました。

寄り道すればすぐなのですが、なかなかそれが出来ません。
日常の流れと車の流れの中に紛れてしまいます。

「もう新たな発見はないかもしれない。」
そう思いながらも、歩き始めます。

目を砂浜にやると、直線の筋と曲線の筋が共演しています。

物を形作っていく水の奥深さに触れた気がしました。

世界は深くて広いです。

2022/11/18井手芳弘

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