私は黄道十二宮を追いかけています。

黄道十二宮というのは、誕生月の占いの時に使っているものです。
最初に黄道十二宮を知ったのは喫茶店でした。
テーブルの上にお金を入れて星占いをする器(?)が置かれていました。
確か、お金を入れて自分の誕生月のところにレバーを持ってくると、占いの小さな紙が出てくる仕組みだったと思います。
やったことないので詳しくは分かりません。
それから、雑誌などでも今週の星占い、
みたいによく取り上げられていていました。
そんなこんなで、誕生月の星座というのは、乙女チック(ごめんなさい!!)なもので、実際の星空とはあまり関係ないものだ、と思っていたのです。

ドイツに行って星座の本と出合って、
<十二の星座が輪となって私たちを取り巻いているのだ>
ということを初めて知りました。
そして、<その誕生月にはその星座に太陽がやって来ているため、
その星座を見ることができない>ということを知りました。

ちなみに、太陽が十二の星座を通り一年かけて一周していく軌跡を
黄道と呼びます。

それから、黄道十二宮の輪が私の周りを取り囲むことになりました。
まるで、孫悟空がお釈迦様から頭に金の輪をはめられたかのように。

黄道十二宮の輪を夜空につなぐためには、
まず十二の星座を知らなければなりません。
次にその星座をつないでいきます。
それは、思いのほか大変な作業です。
星座の図を見ると、黄道をアーチ状に描いてあります。
でも実際の星空では直線です。
ここから躓いてしまいます。

自分を取り巻いている輪の中に入ると、
自分から見て輪は円ではなく直線が取り巻いているように見えます。
麦わら帽子などのつばのある帽子を深くかぶると、
かぶっている人から見ると、つばは直線になります。
そんな感じです。

でも、水平ではなく斜めになった輪を垂直な平面に表そうとすると、
どうしても曲線にならざるを得ないのです。
このことは、些細な事のようですが、
私たちが世界を認識する上で
とても大きな難問です。

というのも、何を隠そう
(何も隠していない)、
このことを理解するのに私は何年もの月日を要しました。

ですので、黄道十二宮を探しながら、
それらを直線で結ぼうとするのですが…、
とても大変です。
ある意味修行です。
それなのに、
星座は時間とともに動いていき、
黄道の輪の傾きは刻々と変化していきます。
それを理解、想像するのは正に修験の道です。

多分、それができると悟りが訪れるのではないか、と期待しながら、
日々、いや、時々思い出したように取り組んでいます。

私は修行している熱心な修行僧なのでしょうか?
それとも単なるオタクでしょうか?
分からなくなります。

そんな感じなので、このことをほかの人に説明するのはとても大変です。
そもそも、興味を持ってもらえるものか、分かりません。

でも最近、長い修行の成果か、
この動きがやっと少しわかりかけてきました。

「こんな修行をやって何になるの?」
「どんな効果が?」
と思われるかもしれません。
「私は、黄道の動きが分かるんだ!!」
と自慢したところで、
だれも見向きもしてくれないわけですから。
おまけに、「変人」というレッテルを
張られるのが落ちです。

でも、ここだけの話なのですが…
実は効果があるのです。

ずばり、自分の立っている場所にいながら、
実際に太陽系に旅立てます!!

「……」

「またか!」
という声がどこからともなく聞こえてきますが、
かまいません。

今回はそれに加えて、
自分自身の立っている場所も傾き、
その傾きが時間とともにダイナミックに変化していく実感をお付けします!
(テレホンショッピング調)

自分自身が斜めな場所に立っているという実感を持ちながら、
落ちていかない不思議な感覚です!
「すごいでしょう!」
やはり、自慢しています。

実は、黄道は太陽だけではなく、
太陽系の惑星たちの軌道平面でもあります。
やはり難しいのは、
いつも見慣れている太陽系の図や
コンピューターグラフィックの画像が
真上や、斜めから見た図になっているため、
どうしても太陽系を直線でイメージするのが難しいのです。

木星と月

太陽系が私たちにとって直線に見えるため、
太陽と重なっているため、
月、火、水、木、金、土、
すべて黄道の直線上を移動していきます。

「この黄道の動きを人に体験してもらうためにはどうやったらいいだろうか?」
と考え、いろんな装置を頭の中で考えてみました。
機械的な装置はなかなか大変です。
そこで、思いつきました!

「プラネタリウムだ!」

「プラネタリウムだと映像として黄道を表現できる!

「プラネタリウムを作るしかない!」
「こんな話を既存のプラネタリウムに持ち込んでもだれも相手にしてくれないだろう。」

「プラネタリウムだ!」
「おう!!」

2023/10/06 井手芳弘

つれづれ468修行の道」への2件のフィードバック

  1. おとといの夜は流れ星3つも続けて見ました🌠流星群でもいたのかなあ?ペガサスの右側あたりでした。プラネタリウムに、行ってみたいです。

    1. 加勢田様
      先日は講座ご参加、ありがとうございました。
      流れ星3つですか。
      良いですね。
      空気も澄んでいるのでしょうね。
      実際の星空にはかないませんが、
      プラネタリウム出来たらぜひお越しください。

      ペロルいで

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