今回は仕事のため。
ドイツからイギリスに渡りました。
イギリスに行くのは3度目でしょうか。
一度目はシュタイナー教員養成ゼミナールがある,
エマーソンカレッジに行った時でした。
フローフォルムの考案者であるテオドア・シュベンクさんを訪ねました。
そのときに立ち寄った大英美術館が無料だったことに大変驚きました。
今回はドーバー海峡を船で渡ろうと考えたのですが、
どうもドイツとイギリスは結構距離があるようです。
列車で乗りついでも8時間以上かかってしまうようです。
仕方なく、飛行機を使うことにしました。
最初の目的地は夢にまで見た、
トランスフォーマーが戦ったことで有名(?)なストーンヘンジです。
ただ、飛行機が遅い便しかなく、
ロンドンには夕方の6時過ぎについてしまいます。
そして、更にそこから列車で2時間以上かかります。
結構タイトでちょっと心配です(かなり)。
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2時間ほどの飛行時間でロンドンに着き、
空港の案内所で行き方を訊くと、
そこで切符を売ってくれました。
結構便利です。
ただ、後で、帰りの運賃と比較すると、
かなり割高だったような気がします。
グーグルマップで調べた列車より
一つ前の列車に乗ることが出来そうです。
ラッキー!とばかり、
空港駅の案内の人に訊きながら乗った列車は、
しかし、途中乗り換えで、
おまけになかなか列車が来ません。
おまけのおまけに、たくさんの駅に停まります。
グーグルマップでは途中停車駅は二つで、
次の列車に待ち合わせることになっています。
当然、予定の列車よりも遅れてしまい
別の列車に乗ることになりました。
全く知らないところは先が分からないので不安です。
「今日中に着くのだろうか?」
と不安をかかえながら真っ暗な外の景色を眺めます。
何とか夜中に着くことが出来ました。
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次の日はいよいよストーンヘンジです。
駅から二階建てバスが出ています。
ホテルにスーツケースを預けても良かったのですが、
またホテルまで25分ほど歩くのが面倒だったので、
どこかに預ける場所があるだろうと思い、
持って行くことにしました。
ところが、バスの運転手さんに訊いても、
どこにも置く場所はなさそうです。
ストーンヘンジのビジターセンターに着いて探してみましたが、
どこにもロッカーはありません。
仕方なくゴロゴロと持ち歩くことに。
ビジターセンターから
今度はストーンヘンジがある場所までバスが出ています。
それに乗ってしばらく走ると、いよいよストーンヘンジサークルです。
歩いている人もたくさんいます。
![](https://perol.jp/shop/wp-content/uploads/2024/05/DSC_0816-1024x768.jpg)
着いてみると、そこにはすでにたくさんの人がいました。
ストーンヘンジの周りにはロープが張り巡らされ、
中に入ることができません。
手前の歩道を歩きながら岩の塊を観察します。
どちら側が東か西かを調べながら、
石の向きがどういうふうになっているか、
など考えながら周りを歩き観察します。
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高さ5mもあるような大きな石が立てられ、
その上にさらに石が載っている様は圧巻です。
知り合いの人が以前訪ねたときは、
中に入れて、石を触ったりもできたようです。
ひょっとすると、
有名になる前は石の下で
焚火やバーベキューをやっていたかもしれません。
現地に来る利点は、
周りの風景の中にその建造物がどのように収まっているか、
を観察できるところです。
東西南北を見回し、観察しながら、
なぜ、この場所が選ばれたのか、を考えていくことができます。
このことを通して、私はたくさんのことを発見してきました。
そこにある建造物を見るだけでなく、
その建造物から世界はどのように見えるのか、
という視点もとても大切だと思います。
そのことを通して、古代の人たちが、
なぜこの場所にモニュメントを作ったか、
が分かると考えています。
ただ、大変だったのは
重たいスーツケースを持ちながら周りを歩くことでした。
舗装された歩道の上はよかったのですが、
少し歩くとその先は土です。
とても23Kgのスーツケースを転がすことができません。
その荷物を置いて、少し離れた場所から観察しようとすると、
すぐに監視のパトロールの人がやってきて
「この荷物を置いたのは誰だ!」と注意します。
別の場所でも、置いて少し離れると今度は他の監視員がやってきます。
それでも何とか観察することができました。
足ではなく、腕が棒になってしまいました。
次の日に訪れたところはロンドンの中心部にある動物病院でした。
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私の娘がちょうどワーホリでこの病院で働いていて、
中を見学することが可能になりました。
ヴィクトリア駅という大きな駅のすぐそばにその病院があります。
驚くべきことに、この病院は、貧しい人たちの動物のための病院で、
診察代はかからないそうです(4月から少しお金を取り始めたそうです)。
驚くべき事ナンバーツーとして、
政府からの公的援助全く受けず、
寄付だけで成り立っているということでした。
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動物病院の前に着いてみると、
病院の車が2台停まっています。
病院の中に入ってみると、まだ営業時間で患者さん(?)達がいました。
早速中を案内してもらいました。
この動物病院にはお医者さんが数名いるということです。
そしてスタッフも十人近くいます。
四階建てのビルの中には様々な施設が整っています。
一階の待合室、診察室、投薬室、会計。
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ここは普通の病院のようですね。
二階には手術室。
それから、手術を待つ前の動物たちが入る仮の宿泊施設。
三階には動物たちの入院室などがあります。
四階はスタッフたちの休息室です。
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どこをとっても、とても綺麗に整備されていて、驚くばかりです。
ここのスタッフの人たちは、
それぞれ自分の信念をもって仕事をしているので、
とても明るく、積極的で優しい感じです。
でも話を聞いてみると、なかなか大変な中で仕事をされているようで、
涙を流すことも多々あるそうです。
実際に動物病院で働くと、
日本との様々な違いなどに気づかされることが多いようで、
国民性の違いなども分かってくるようです。
レポートを書いてくれないか、と娘に頼んだところ、
快くOKしてくれました。
ペロルのHPで紹介していきたいと思います。
2024/05/17 井手芳弘